ドゥオップ・リース

W杯では平均8.6得点、2.4リバウンドを記録。長距離砲も得意とするビッグマン

トレイルブレイザーズがオーストラリア代表のビッグマン、ドゥオップ・リースと1年契約を結ぶと『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー氏が報じた。金額はベテランの最低保証金額になる模様だ。

27歳のリースは、FIBAワールドカップ2023でロケッツのジョック・ランデールの負傷欠場を受け、先発センターとして奮闘。5試合で平均14.6分出場、8.6得点、2.4リバウンドを記録。グループリーグの日本戦では14分出場で8得点3リバウンドを挙げていた。リースは211cmのサイズと長いリーチを生かしたペイントアタックに加え、ワールドカップでは本数こそ少なかったが計8本中6本成功と非凡な3ポイントシュート力も備えている。

今夏にはブレイザーズの一員としてサマーリーグに出場し、5試合で平均13.0得点、7.4リバウンドを記録。ここでの実績もあって、ブレイザーズが獲得に動いたと思われている。ただ、1年契約の最低保証かつ、どの程度の規模の契約保障がされているかは不透明であることから、ここから開幕ロスター入りをかけた激しい生存競争に挑む必要がありそうだ。

ルイジアナ州立大出身と学生時代をアメリカで過ごしたリースだが、プロ入り後はセルビア、母国オーストラリアのNBLを経て2022-23シーズンは主に中国でプレーした。また、ワールドカップ前にはレバノンのアル・リヤビに所属し、6月に行われたFIBA西アジアスーパーリーグに出場。チームの大黒柱として4試合で平均25.0得点、10.3リバウンドを挙げ、4位入賞に貢献していた。

NBAでは世界各国のリーグで実績を残した選手たちの挑戦が続いており、新シーズンには昨シーズンのユーロリーグMVPであるサシャ・ベゼンコブがキングスに加入する。ただ、世界的に見てもレベルが決して高いとはいえない、西アジアのクラブからのNBA入りは異例と言える。果たして、リースはNBA入りへの新たな道を切り開くことができるだろうか。