写真=Getty Images

ロンドンで自慢の攻撃力を披露したナゲッツ

14勝23敗のナゲッツが東カンファレンス5位のペイサーズと対戦した。今回の試合はグローバルゲームという名目でロンドンで開催され、2万枚のチケットは完売。試合前にはペイサーズのポール・ジョージとナゲッツのダニーロ・ガッリナーリが挨拶した。

試合はすべてのクォーターで30点以上を挙げたナゲッツが140-112のハイスコアでペイサーズを下し、連敗を5で止めている。

試合は序盤からハイペースでの得点の奪い合いとなったが、第2クォーターからナゲッツがじわじわとリードを広げていく。互いにミスの多い大味な展開の中でも、ナゲッツはオフェンスリバウンドからセカンドチャンスポイントを獲得。さらにはインサイドを攻めてシュートファウルを誘い、フリースローで確実に得点を重ねた。

前半を終えて67-56とリードしたナゲッツは、後半も相手のミスを抜け目なく得点につなげてリードを広げていく。ペイサーズはキャッチ&シュートで得点するも、アウトサイド中心の散発な攻めしかできず、流れを呼び込めなかった。

ゲームハイの22得点を挙げたヨキッチ。ポジションはセンターながら2本の3ポイントシュートを沈めるなど、中外どちらでも得点できる万能プレーヤーだ。

パスが良く回ったナゲッツが140点の猛攻

第3クォーター残り5分、このクォーター6個目のターンオーバーとなるモンタ・エリスの軽率なパスをエマニュエル・ムディエイがスティール。走り込んだウィルソン・チャンドラーがレイアップを決めて95-65とし試合をほぼ決定づけた。ナゲッツは第4クォーターも攻撃の手を休めることなく、140点の大量得点を挙げてペイサーズに圧勝した。

ヨキッチがゲームハイの22得点10リバウンドを挙げ、チャンドラーが21得点で続いた。ムディエイは9得点だったが、他の先発メンバー4人が2桁得点をマーク。速攻からの得点もペイサーズの13点に対し、29点で上回った。

特筆すべきことはペイサーズの総アシストを上回る27アシストを先発の5人だけで挙げた点だ。2桁アシストを記録した選手はおらず、皆でパスを回してフィニッシュに持っていったことが証明されている。

敗れたペイサーズはCJ・マイルズが20得点を挙げるなど、ベンチメンバーの4人が2桁得点を挙げた。それでもポイントガードのジェフ・ティーグが6つ、ジョージとエリスがそれぞれ2つのターンオーバーを犯し、ターンオーバーから23失点という状況では勝利は厳しいだろう。

ナゲッツは今シーズン最多の140点でペイサーズを撃破し連敗を5でストップ。現在は15勝23敗で負けが先行しているがプレーオフ進出ラインの8位ブレイザーズと1.5ゲーム差と肉薄している。4年ぶりとなるプレーオフ進出へ勢いをつけ前半戦をうまくまとめたいところだ。

ナゲッツの包囲網に捕まり10得点に終わったジョージ。エースとしての役割は果たせなかった。