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トンプソンは『宿敵』キャブズとのライバル関係を歓迎

昨秋レブロン・ジェームズの自宅で行なわれたハロウィーンパーティーで、『宿敵』ウォリアーズのステファン・カリーとクレイ・トンプソンの墓石を模したクッキーがテーブルに並んだことは、すでにNBAファンの間で知られている。

この悪ふざけに対してトンプソンは、『USA Today』に「敬意を欠いた行為」と不満を語った。「彼らは子供じみた行為をする。ただ、自分たちには関係ないこと。俺たちはコート上で結果を残すだけだから」

昨年のクリスマスゲームでキャバリアーズと『再会』したウォリアーズは、第4クォーターにリードを14点に広げながらも逆転を許し、カイリー・アービングの決勝ジャンプショットにより敗れた。会場こそキャブズ本拠地クイックン・ローンズ・アリーナだったが、アービングの決勝ジャンパーによる逆転負けという展開は、昨シーズンのNBAファイナル第7戦の再現とも言えた。

1月16日に本拠地オラクル・アリーナで迎えるライバルとの試合についてトンプソンは、「次の対戦では、もっとエッジを効かせたプレーが必要だね」とコメント。「自分たちが彼らに勝って優勝した時、チームはあんなくだらないことはしなかった。人はそれぞれ異なるものだから、別に構わないよ。チームも僕も、いちいち今回の悪ふざけを非難したりしない。それは頭の片隅に置いておいて、ただ次の対戦で勝ちたいとだけ思っている」

「いずれにしても、僕たちのライバル関係はNBAにとって良いことだと思う。ライバル関係があれば、より楽しくなるしね。今のプロスポーツで、僕たちのようなライバル関係は珍しい。だから楽しんでいるよ」

口ではこう言いつつ、トンプソンの闘志が燃えているのは確実だ。キャブズは昨年末から敵地での連戦が続く厳しい日程の影響で、チーム練習の時間が十分に取れず、ここ5試合で3敗を記録。そして新加入カイル・コーバーもまだまだチームのスタイルにフィットしていない。

ウォリアーズ戦を翌日に控えた15日にチーム練習を行なうが、前回敗戦の屈辱と不要な悪ふざけへの怒りを力に変えるウォリアーズを相手にするには準備不足。そして、オラクル・アリーナに集結するウォリアーズファンの『歓迎』も、キャブズを苦しめるだろう。

レギュラーシーズンでは最後の対戦になる今回の試合。トンプソンが言うとおり、両者のライバル関係も加わって楽しみな一戦となる。

アービングの決勝ゴールによって、クリスマスゲームに敗れたウォリアーズ。トンプソンは16日の再戦でリベンジを誓った。