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第2戦に続き第3戦も終盤のリバウンドが勝負の分かれ目に。

西カンファレンスのプレーオフ準決勝、スパーズとサンダーの第3戦は、1点差で勝負が決した第2戦と同様に、試合終盤にビッグプレーが続出。だが勝ったのはホームのサンダーではなく、敵地に乗り込んだスパーズだった。

第2戦では審判の誤審もあり、最終的に97-98で敗れたスパーズだったが、敵地で勝てば圧倒的優位に立つことができる。第3戦は敵地ながらも主導権を握り、3点リード(72-69)のまま第4クォーターを迎えた。

だが、第4クォーター開始から地元で負けられないサンダーの反撃を浴びる。粘り強く得点を重ね、1ポゼッション内の攻防が続いた後、サージ・イバカとラッセル・ウェストブルックの連続3ポイントシュートで逆転を許す。さらにはケビン・デュラントの連続ジャンプシュート成功で83-85とされた。

それでもスパーズは動じなかった。クワイ・レナードがフリースロー2本を沈めると、サンダーのディフェンスミスでオープンな状態になったトニー・パーカーが、簡単にジャンプシュートを決めて87-85とし、再び試合の流れを引き寄せる。

ここからスパーズが9-4のランで7点リード(96-89)。これで決着が付いたかと思われた残り1分9秒、デュラントの3ポイントシュートは外れるが、そのリバウンドをウェストブルックに奪われてプットバック・ダンク。その後ウェストブルックに続けて3本のフリースローを沈められ、再び2点差(96-94)に詰め寄られてしまう。

残り25.9秒、スパーズはラマーカス・オルドリッジがポストムーブから反転してのシュートを外したが、ゴール下にポジションを取っていたレナードが必死の形相でボールをキャッチ。このオフェンシブリバウンドでポゼッションを守ったスパーズがフリースローを確実に決めて100-96で勝利。これで対戦成績は2勝1敗となった。

試合を通じてスパーズが奪ったオフェンシブリバウンドは、レナードの2本とオルドリッジの2本を合わせた合計4本のみ。それだけに、終盤の1本が勝敗を分けたと言える。

ホームでの第3戦を落としたサンダーは、ウェストブルックのシュート数の多さが目についた。試合後には本人も、フィールドゴール31本を放ちながら10本しか決められなかったことについて、「シュートを打ち過ぎた」とコメント。第4戦に向けて「スパーズに勝つには、チームメートをプレーに参加させて、シュートを打たせないといけない」と、プレーメーカーとしての役割の重要性を理解したようだ。

クワイ・レナードと並ぶゲームハイの31得点を挙げたウェストブルックだが、周囲を生かすことができなかったことを悔やんだ。

5月6日の試合結果
キャバリアーズ 121 108 ホークス