トム・ホーバス

点の取り合いへ「今日は速いテンポのバスケをすると思う」

ワールドカップ3日目、男子日本代表はグループリーグ2試合目となるフィンランド戦を迎える。

チーム練習後、取材に対応したトム・ホーバスヘッドコーチは「良い準備をしました。ちゃんとウチのバスケができれば勝つと思います。この試合は自信があります」と、強気な姿勢を見せた。

それは初戦のドイツ戦を18点差で落としたものの、その内容が決して悪くなかったことに起因する。「ドイツ戦は後半は3ポイントシュート以外良かった。ドイツは強いよ。前半で22点差で40点差になる可能性もあったし、本当に危なかったと思う。でもウチはもう一回リフレッシュして、後半は勝つ気持ちでやった。普通は18点差で負けるとヘッドダウンしてもおかしくないけど、みんな自信を持っていた」

ホーバスヘッドコーチが言うように、日本は前半で22点ものビハインドを背負ったが、その後は持ち直し後半を32-28で上回った。ドイツはFIBAが発表したパワーランキングでアメリカに次ぐ2位に位置するように、優勝候補の一角。そんな強豪を相手に後半の20分間を互角以上に戦えたのだから、選手たちが下を向かないことも当然だろう。

一方のフィンランドはオーストラリアを相手に前半は4点差で食らいついたものの、後半に突き放されて72-98で敗れている。フィンランドは先述のパワーランキングで12位と日本(26位)よりかなり格上だ。それでも、日本以上の点差で敗れているだけに付け入る隙はある。必勝が求められるフィンランド戦に向け、ホーバスヘッドコーチは戦術に関しての明言を避けたが、点の取り合いに持ち込む意向を示した。

「ドイツ戦の後半と同じ気持ちでフィジカルにやりたい。フィンランドは結構速いペースのバスケをやっているから、今日は速いテンポのバスケをすると思う。(ドイツ戦の)63点じゃ足りないし、3ポイントシュートが絶対に足りない。でも、ちゃんとやったら80点、90点台に乗ってもおかしくないと思う」

また、ホーバスヘッドコーチは改善された『空席問題』にも触れ、「僕の友達も買いたかったけど買えなくて、ドイツ戦は席が空いてておかしいと思った。直したことはチームのためにも、お客さんのためにもうれしい。良かったね」と笑った。今夜のフィンランド戦にも勝利し、最高の笑顔を見せてほしいものだ。