デニス・シュルーダー

「明日の試合はドッグファイトとなる。8000人の観客はみんな日本を応援するからね」

FIBAワールドカップ2023が8月25日に開幕する。日本が初戦で激突するドイツは4年前のワールドカップで18位に終わったが、東京五輪ではベスト8に進出。そして、昨年の欧州選手権では3位と連続して結果を残している。

また、大会前の強化試合でもNBAの各チームで主力を担う選手たちが集うカナダ代表と2試合とも大熱戦の末に1勝1️敗。さらに優勝候補筆頭であるアメリカ代表とも91-99の激闘を演じたことで前評判はさらに高まり、メダル候補に推す声も多い。

当然、明日の開幕戦でもドイツの勝利というのが大方の予想だ。それでも、ドイツ代表のエースであるデニス・シュルーダーは大会前日の記者会見でこのように日本を警戒した。「明日の試合はドッグファイトとなる。8000人の観客はみんな日本を応援するからね。僕たちは一緒になって40分間戦って勝利をつかむよ」

また、「これまでの強化試合の内容は意味がない。ワールドカップは明日から始まるんだ」と冷静であり、初戦をこのように重要視している。「日本は素晴らしいチームだ。明日の試合で、この大会における勢いをつけたい。すでに戦いの準備はできている」

そして、今大会を勝ち進むための鍵として「一体感」が大事と語った。「みんなと一緒に過ごす時間、最も高いレベルで競えることを楽しんでいる。コート内外における僕たちのケミストリーは特別だ。常にチームとしてまとまり、一体感のあるプレーをすることが僕たちのアイデンティティーだ」

ドイツはホスト国の日本、メダル候補のオーストラリア、躍進続くフィンランドがいる死の組に入った。しかし、シュルーダーは自分たちの力に揺るぎない自信を持っている。「このチームであり、チームメート、コーチングスタッフ、ドイツ協会に自信を持っている。僕たちは大きなことを成し遂げられると思っているよ」

慢心なきエースの下でまとまっているドイツに勝利するには、日本は間違いなく総力戦で挑む必要がある。