男子日本代表

前半は食らいつくも、後半は攻守ともに終始劣勢に

バスケットボール男子日本代表がフランス代表との国際強化試合『SoftBank CUP 2023(東京大会)』に臨んだ。

日本の先発は河村勇輝、富永啓生、吉井裕鷹、馬場雄大、ジョシュ・ホーキンソンの5人。キックアウトから3ポイントシュートを射抜かれ、トランジションから失点した日本は、良いタイミングで3ポイントシュートを放つもこれが決まらずに出遅れてしまう。しかし、開始2分半に富永の3ポイントシュートがようやく決まると、馬場がドライブで加点し、河村もトップから3ポイントシュートを成功させて勢いに乗る。積極的にゴールを狙う富永がフローター沈め、開始5分で10-9と逆転した。

その後、川真田紘也のブロックショットを比江島慎のプルアップスリーに繋げ、ターンオーバー奪取から富樫勇樹がトランジションスリーを決めるなど好プレーを見せたが、ルディ・ゴベールとエヴァン・フルニエに8得点ずつを許したように、個で打開されることも多く20-23で第1クォーターを終えた。

第2クォーターも河村のアタックからホーキンソンのダンク、富永の3ポイントシュート、ターンオーバー奪取から馬場のダンクなどビッグプレーが飛び出し、開始約3分で27-28と食らいつく。しかし、試合巧者のフランスは確実にスクリーンをヒットさせてはズレを作り、オフェンス優位な状況から高確率でシュートを沈めていきリードを保った。

日本はドライブを封じられ、なかなかディフェンスをはがせずイージーシュートに繋げられなかったが、富樫が連続でプルアップスリーを沈め、原修太もディープスリーを射抜くなど、長距離砲が好調。また、8-5でフランスを上回ったように、オフェンスリバウンドへの意識が高く、ポゼッション数で対抗し、40-45で試合を折り返した。

後半に入っても、フランスのオフェンスを止められない時間帯が続いたが、河村が高速ドライブから連続で得点し、富永もディープスリーで続きどうにか食らいついていった。それでも、ゴベールにプットバックダンクをお見舞いされるなど、徐々にインサイドでの失点が増えていき、ディフェンスからリズムを作れなくなった日本はとうとう2桁のビハインドを背負った。

13点を追いかけて最終クォーターに突入した日本は、河村や馬場がドライブで切り裂き、これまで薄れていたペイントタッチの意識を取りり戻した。それでも、オフェンスは活性化したものの、フランスの高さが気になりフィニッシュが決まらない。守っても、日本のローテーションを上回る素早いボール回しに翻弄され、的確な状況判断からイージーシュートを許してしまう。残り4分25秒、セカンドチャンスポイントを決められ、62-81となった。

日本はタイムアウトを要求し、メンバーチェンジをして流れを変えようとしたが、フィジカルに戦い続けてきたことでガス欠に陥り、反撃のきっかけをつかめないまま最終スコア70-88で敗れた。