フランツ・バグナー

バグナー「前半はオフェンスが良かった。次のステップはディフェンス面」

現地時間8月9日、ドイツ代表とカナダ代表によるFIBAワールドカップ2023に向けた強化試合が行われ、ドイツが86-81で競り勝った。

ドイツ代表は前半で16点のリードを奪うと、後半にカナダの追い上げを受けるが、なんとか逃げ切った。この試合、ドイツはフランツ・バグナーが18得点に加え4スティールを記録。また、デニス・シュルーダーが16得点8アシスト7️リバウンドと攻守にわたって活躍し、ダニエル・タイスも17得点5リバウンド4️アシストで勝利に貢献している。

第4クォーターに7得点を挙げ、エースの貫禄を示したバグナーは「前半はオフェンスがとても良かった。次のステップは、ディフェンス面になる。そして、後半のプレーは改善しないといけない。相手のフィジカルな守備に対してポゼッションを失ってトランジションを許し、0-13のランを決められてしまった」と試合を振り返っている。

一方、あと一歩で反撃が届かなかったカナダ代表は、ルーゲンツ・ドートが14得点、RJ・バレットが12得点をマークしている。ジョルディ・フェルナンデスヘッドコーチは、「クォーター毎に良くなっていった。スタートは集中力、試合のペース、フィジカルの部分で良くなかった。ただ、前半は50失点だったが、後半は36失点に抑えた」と、試合中に課題を修正できた点については手応えを感じたようだ。

同ヘッドコーチは、堅いディフェンスが大事になるとも強調。「守備でエナジーを出すことができれば、たくさん止めることができる。そうなるとスペースが生まれ、リバウンドを取って走れる。これを続けていければ本当に良いチームになれる」

NBA選手を中心に構成されるカナダ代表は、ルールの異なるFIBAのバスケットボールにまだ慣れていない。ドートも「FIBAのルールにはまだアジャストしている途中だ」と明かし、「まだ一緒にプレーする方法を模索している。僕たちにとって新しいゲームで良い経験になった。明日、試合の映像を見て学んで、より良くしていくだけだ」と前向きに語った。

カナダの個々のタレント力はアメリカに次ぐレベルだ。これからは、慣れないFIBAルールへの適応に加えて、チームとしての積み上げがない中で、いかに連携を高めていけるかが本大会での躍進の大きな鍵になるだろう。