「レブロンは周囲の嫉妬に負けず過度な期待に応えていた」
かつてマジックやクリッパーズで活躍し、NBAで15年のキャリアを築いたJJ・レディック。2021年に37歳で現役を引退し、現在はESPNでアナリストを務めている彼が、ポッドキャスト番組の『The Old Man and the Three』で自身のルーキーイヤーを回想した。
2006年にドラフト1巡目(全体11位)でマジックに指名され、鳴り物入りでNBA入りしたレディックだが、入団直後は強烈な挫折を味わったようだ。番組内でレディックは、当時を振り返りながら「ルーキーイヤーは孤独だったよ。チームにいる選手たち全員が『私のことを好きではないのだろう』と感じていた」と告白している。なお、この当時のマジックにはドワイト・ハワード、ヒド・ターコルー、グラント・ヒルといった名選手が在籍していた。
レディックは孤独から脱却できた理由として『ラシャード・ルイスの加入』を挙げている他、レブロン・ジェームズから受けた刺激にも触れている。
レディックは「レブロンは1年目から過度な期待に応えていた。しかもチームメートからの嫉妬に負けることなくね。彼はそれ以降も素晴らしいシーズンを送ったけれども、ルーキーイヤーの活躍が最も印象深い。それは彼が逆境に負けることなく、自分が優秀なことを示したからだよ」と、レブロンを手放しで称賛した。
今年5月には、ヘッドコーチを失っていたラプターズのコーチ職の面接を受けたとも報じられていたレディック。自身がルーキーイヤーに受けた苦い経験を生かし、若手選手の心をつかむ指導者として活躍する姿を見られる日は、そう遠くないのかもしれない。