写真=Getty Images
ケガで貢献できていない選手の『説教』を受け入れず
チームが苦しい状況にある時こそ、経験豊富なベテランの一言がチームの背中を押してくれるもの。今シーズンからトレイルブレイザーズに所属するセンターのフェスタス・エジーリも、優勝経験を生かし、今シーズンはロッカールームで精神的な支柱になる……はずだった。
2015年のウォリアーズ優勝メンバーで、ブレイザーズでもベンチからの守備固め、リムプロテクターとして大きな期待を寄せられたエジーリだったが、左ヒザを痛めて今シーズンは未出場。近日中に手術を受け、シーズン絶望という可能性も出てきた。
先月中旬に6連敗を喫し、現在も16勝22敗と苦しい戦いが続いているブレイザーズに喝を入れようとしたエジーリは、チームの成績が下降し始めるきっかけとなった2016年12月7日のバックス戦後、ロッカーでチームメートに厳しい言葉をかけた。
その翌日、今度はグリズリーズとの接戦を落とした試合後、エジーリは再びロッカーで熱弁を振るったのだが、『ESPN』によれば、CJ・マッカラムに「もう十分だ」と止められたという。
エース級の実力者で、誰もが納得する成績を残している勤続年数の長いベテランならまだしも、移籍1年目で公式戦にすら出場できていないエジーリの説教を2日続けて聞くのは、さすがに1シーズンを通じて最も成長した選手に贈られるMIP賞受賞のキャリアを持つマッカラムのプライドが許さなかったのかもしれない。
成績が付いてこないとチーム内に不協和音が生まれるのも、ある意味では当然のこと。長いシーズンを戦う上で、ここをいかに切り抜けるか。マッカラムのリーダーシップが問われるところだ。