三屋会長「アジアトップの競技団体の実現に向け、一歩一歩前進していきたい」

日本バスケットボール協会(JBA)は、阿部聖氏、有澤重行氏の2人をJBA公認プロフェッショナルレフェリーとして採用したことを発表した。

2017年9月にJBA初の公認プロフェッショナルレフェリーとして、加藤誉樹レフェリーが、2年後の2019年9月に漆間大吾レフェリーが採用されている。今回、公認プロフェッショナルレフェリーとして 3人目・4人目の誕生となる。

48歳の阿部氏は23年間消防士の仕事をしながらレフェリー活動を行っていた。2004年4月にJBA公認審判(現B級ライセンス)を取得。2011年4月にJBA A級ライセンス、2012年4月にJBA AA級ライセンス(現S級ライセンス)を取得した。北海道バスケットボール協会の審判委員長なども務め、そして2023年8月よりJBA公認プロフェッショナルレフェリーとして採用されることに。実績としては、第95回と96回天皇杯決勝レフェリーの担当や2016-17シーズンから現在までB.LEAGUE担当審判員として活躍した。

阿部氏はリリースを通じて、以下のようにコメントした。「この様な機会をいただき、JBA公認プロフェッショナルレフェリーとして契約させていただきますことを大変光栄に思うとともに、本日このように皆様にご報告できますことを大変うれしく思います。私はここに至るまで23年間消防士の仕事をしながらレフェリー活動を行ってきました。Bリーグでレフェリーをしている仲間は本業を持ちながら寝る間も惜しんでゲームに向けて準備をしています。そんな仲間たちのサポートを含め、共に自分自身も成長することでバスケットボール発展の一助になれるよう誠心誠意努めてまいります。選手・コーチ・クラブスタッフ・ファンの皆さん、そしてバスケットボールファミリーの全ての皆様とレフェリーが尊重し合える世界を作り、日本におけるバスケットボールの発展を皆さんと一緒に進めてまいります。これからもどうぞよろしくお願い致します」

47歳の有澤氏は2002年に日本公認審判(現B級ライセンス)、2004年に日本公認A級審判を取得。2007年に日本公認AA級審判(現S級ライセンス)とFIBA レフェリーライセンスを取得している。2010年から2023年まで、海外の大会へ派遣され、2023年に『FIBA AISA U16 Women’s Championship』のレフェリーを務めた。

有澤氏はリリースを通じて、以下のようにコメントした。「コロナ禍を経て、会場に多くの観客の皆さまが足を運び、ゲームに熱狂する姿が戻ってきました。会場に足を運ばずしても、いつでもどこでもバスケットボールを視聴し、楽しめる環境があります。コート内外でバスケットボールの価値を絶えず高めていらっしゃる方々と同じく、審判団がその一翼を担っている緊張感の中、このような機会をくださった関係各位に感謝申し上げるとともに、これまでの礎を築いてくださった諸先輩方や仲間への敬意を忘れることなく精進していきます。レフェリーは一人ではなく、クルーでゲームを従事します。さらにはたくさんのバスケットファミリーが携わっていることを忘れてはなりません。プロフェッショナルレフェリーとしてゲームをエキサイティングにする努力と同時に、日本のバスケットボールをより元気にしていくためにできることは何か?を常に意識したいと思っております。よろしくお願いいたします」

JBAの三屋裕子会長はリリースを通じて、以下のようにコメントした。「新たに阿部聖さん、有澤重行さんをJBA公認のプロフェッショナルレフェリーとしてお迎えすることになりました 。加藤さん、漆間さんに続くお二人のプロレフェリー誕生を非常にうれしく思うと共に、4名のプロレフェリーの皆さんが切磋琢磨しながら日本のバスケットボールのレフェリー界を牽引してくださることを期待しています。私たちは、今後もレフェリーの活動環境を整える取り組みを積極的に行い、目標として掲げる『アジアトップの競技団体』の実現に向け、一歩一歩前進していきたいと思います。皆様方におかれましては、選手やクラブのみならず、レフェリーの活躍にもぜひご注目ください」