ジョシュ・ハート

ニックスのセカンドユニットを牽引、プレーオフ進出に貢献

ジョシュ・ハートとニックスは4年総額8100万ドル(約110億円)の契約延長で合意したようだ。ハートの契約延長が可能となるのは現地8月10日で、これを待って正式決定となる。

2017年にレイカーズでNBAデビューを果たし、ヤング・コアの一員となった彼は、2年目を終えたところでアンソニー・デイビスとのトレードでペリカンズに移った。ペリカンズで3年目のシーズン途中にトレイルブレイザーズへ、そして昨シーズン途中にニックスへとトレードされている。

攻守両面で様々な働きのできるオールラウンダーで、チームに与えられる役割によりスタッツは大きく変わるものの、年々安定感を増しており、ニックスでの昨シーズン後半は25試合、平均30.0分プレーして、10.2得点、7.0リバウンド、3.6アシストを記録している。複数のポジションを守れるディフェンスに、サイズがなくてもボールに飛び込んで奪うリバウンドの強さ、フィールドゴール成功率58.6%、3ポイントシュート成功率51.9%と効率良く得点を挙げている。イマニュエル・クイックリーと彼が組むセカンドユニットは強力で、ニックスがプレーオフに進出する大きな力となった。

ハートはプレーヤーオプションだった2023-24シーズンの1290万ドル(約17億円)の契約を行使している。今回の新契約は2024-25シーズンから始まり、2028年まで続く。

ハートは現在、ワールドカップに向けたアメリカ代表の一員として活動している。先のプエルトリコとの強化試合では、ケガがないにもかかわらず彼一人だけ『休養』を理由にプレーしなかった。これは大型契約を目前にして万が一にもケガをしないための措置。今週末にはスロベニア、スペインとの強化試合を控えているが、ここでは契約延長を済ましてプレーできるはずだ。