ブラッドリー・ビール

写真=Getty Images

「3番のジャージーを着ている理由の一つは、彼」

ドウェイン・ウェイドにとって、試合後に行っている対戦チームの選手とのジャージー交換は、現役最後のシーズンの慣例になっている。1月4日のウィザーズ戦後には、ブラッドリー・ビールと3番のジャージーを交換し、記念撮影した。

ビールとウェイドというと、あまり接点がないようにも思える。だが試合後、ビールは、ウェイドに対する憧れをずっと抱いていたことを明かした。

「自分が3番のジャージーを着ている理由の一つは、彼なんだ」と、ウェイドへのリスペクトを語ったビールは、こう続けた。

「この気持ちを、今日の試合後、初めて彼に打ち明けた。だから、彼とジャージーを交換できてうれしかった。彼は史上最高の2番(シューティングガード)の一人。彼と7年も対戦できて良かった」

ビールは、過去の対戦でウェイドから吸収できた部分も多かったという。「彼の動きを参考にさせてもらった。歴代最高の選手の一人なのに、彼は驕らず、謙虚。彼の年齢(1月17日に37歳の誕生日を迎える)で、未だに自分のプレーができているのは素晴らしい。みんなが彼について話をする。彼が経験してきたことをね。それでも、今も現役選手としてプレーしているんだ。僕たちと全力で競い合っている。彼のプレー、これまでのレガシーを心からリスペクトしているよ」

ウェイドも、ビールの気持ちを聞き、感謝していると語った。

「とてもうれしいね。彼にも、ありがとうと伝えた。彼にとっての模範になれたのだとしたら、自分もうれしい」

まもなく2018-19レギュラーシーズンも折り返し地点を迎える。これからウェイドと対戦する機会に恵まれるチームの中には、ビールと同じように、ウェイドに感謝し、偉大な先輩に対するリスペクトの念を持って接する選手が増えるはずだ。