「成長して、みんなを元気にする太陽になりますから」
8月7日、大宮宏正が自身のツイッターを更新し、現役引退を発表した。
栃木県出身、現在39歳の大宮は197cm99kgのパワーフォワード。専修大学を卒業後、1年間のアメリカ挑戦を経て、2007年に三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ(現名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)に入団。その後は、リンク栃木ブレックス(現宇都宮ブレックス)、アイシンシーホース(シーホース三河)、熊本ヴォルターズを渡り歩き、琉球ゴールデンキングスでBリーグ開幕を迎えた。2017年に名古屋Dで1シーズンプレーした後、千葉ジェッツへ移籍し4シーズンを過ごした。今シーズンに三遠ネオフェニックスへ加入したが、1試合のみの出場に留まった。そして、5月9日に三遠から契約満了が発表された。
大宮は「遅くなりましたが本日付で引退を発表させて頂きます。本当は僕という人間は尖っていて頑固で、わがままでした。そんな僕のことを『バスケットボール』が沢山の出会いをくれて、角をガシガシ削ってくれて今に至ります」と冒頭で綴り、以下のように続けた。
「時間は有限で気づいたら39歳になっていました。最高でした!!なんて実は全く思っていません。後悔の塊です。今が正解と自分に嘘をついて前に進んできたのも事実です。もっと活躍するはずだったし、もっと稼ぐはずでした。性格的にこんな人間なので色々人の分も被って損してきました。ただ、そんな自分の事は好きなんです。全然良いんです。予定とは違うし後悔してても良いんです。自分なりにかなりのエネルギーでチームの為にとか、選手の為に、人の為にと思ってやってきました。これは事実です。これは僕だからできた事です。自分で出来なかった分、周りに還元して後悔させない生き方を伝えまくってやろうと思っています」
「僕は運のある人間で『お前ならできる』っていつも行き詰まったときに誰かが僕に声をかけてくれました。これは力になりました。大丈夫、まだまだ頑張れるって。だからこれからは僕が誰かに『君ならできる』って声をかけてあげる人になります。嫌なことがあったら僕を検索してください。成長して、みんなを元気にする太陽になりますから」
「今まで本当にありがとうございました。いつも声をかけてくれる先輩達、僕をプレーさせ続けてくれた家族のみんな、そしてチームの皆皆さま。今もそばにいてくれるファンの皆さん。ありがとう。これからもよろしくお願いします」