トレーニングキャンプ開始とともにリーダーシップを発揮
ワールドカップに参戦するアメリカ代表のトレーニングキャンプが始まった。何度かのスクリメージで選手の序列が見えてきており、ポイントガードはジェイレン・ブランソンが、ディフェンスのアンカー役はジャレン・ジャクソンJr.が務めることになりそうだ。他を一歩リードしていると思われるのはミカル・ブリッジズとブランドン・イングラム。これにアンソニー・エドワーズ、キャメロン・ジョンソン、タイリース・ハリバートンが続く。
ヘッドコーチのスティーブ・カーは「まだ何も決まっていないよ。ただ、チームとして多くの学びがある。みんな素晴らしいスキルの持ち主で、面白い組み合わせがたくさんある」と語る。
ブランソンが先発ポイントガードに収まりそうだが、ハリバートンやオースティン・リーブスと同時起用するツーガードも機能していた。「良いパサーがいればボールは周り、チームは繋がる。今はいろんな組み合わせを見て、チームとしての持ち味を見極めたい」とカーは言う。
上に名前を挙げた選手も、チームが始動したばかりの現時点で一歩リードしているだけで、何かを約束されたわけではない。ブランソンは「自分らしくやるだけさ。自分のやり方で仲間を引っ張り、声を出す。練習初日で分かったことは、このチームでは全員が自己犠牲を厭わないこと。勝つために必要な要素があるということだ」と語る。
アンソニー・エドワーズは「どんなプレーであれ、チームから求められればやるよ」と言う。「得点はもちろん、他の選手のオープンショットを作ることも。僕は相手を抜くのが得意だから、それで相手のヘルプを来させてパスを出す。もちろんディフェンスやリバウンドもやるし、声を出すことも必要だ」
誰もが先発になり、長い時間コートに立ち、重要な役割を任されたいと思っているだろうが、どの選手も持っていて当然の願望を口にはしない。キャメロン・ジョンソンは「このチームにはオールラウンダーが揃っているし、その万能性を生かして戦っていきたい」と、個人ではなくチームを強調した。
現地8月7日にはラスベガスでプエルトリコと試合を行う。その後はスペイン、UAEを回ってテストマッチを重ねてフィリピンに入る。その間、チーム内ではレベルの高い競争が行われるが、全員が「チームにとって何がベストか」を考えて行動する自己犠牲精神を発揮してくれそうだ。