「インディアナも新しく来た人々を歓迎してくれる家庭的な雰囲気だと思う」

オビ・トッピンは2020年ドラフト全体8位指名を受け、幼少期を過ごした地元のニックスに入団。しかし、昨シーズンも1試合平均15.7分の出場で7.4得点、2.8リバウンドに終わるなど主力の地位をつかむことができず、将来のドラフト2巡指名権2つとの交換でオフにペイサーズへトレードされた。

ニックスで実績を残せなかったトッピンは今シーズンがルーキー契約の最終年となる。そのため、新天地で結果を残せるかどうかは、今後のNBAキャリアに大きな影響を与える。ただ、タイリース・ハリバートンを中心に世代交代を進めているペイサーズであれば、少なくともニックスよりチャンスを与えられる可能性が高い。そして環境面でもトッピンにとってプラスに働きそうだ。

トッピンはデイトン大での活躍がドラフト上位指名に繋がったが、ペイサーズの本拠地インディアナポリスは、デイトンから車で2時間以内とアメリカ基準で言えば近場となる。先日には自身が主催するバスケットボールキャンプをデイトン大のキャンパスで行うなど、この土地に深い愛着を持っている。

「(デイトンの)家族のような環境が好きなんだ。そしてインディアナも新しく来た人々を歓迎してくれる家庭的な雰囲気だと思う」と、トッピンは語り、ペイサーズへの移籍を喜んでいる。また、環境面に加え、スタイル面でもペイサーズの方が合う可能性が高い。というのも、ペイサーズは今年のドラフト全体8位でジャレス・ウォーカーを指名したように、機動力がありトランジションで活躍できるパワーフォワードを必要としているからだ。

そして、「これこそ僕のゲームだ」と語るように、トッピンは新天地で本領を発揮できると確信している。「みんなが僕のプレーを知っている。オープンフロアにおいて、僕は本当にハードに走る。僕たちは速いペースでプレーし、そのペースを落とさない。10秒以内にシュートを狙いにいく。この流れは僕たちにとって良いことだ。僕の強みを生かすプレーをすると感じている。ゴール下で相手にプレッシャーをかけ、リングにアタックする僕の得意なプレーを取り戻させてくれると思う」

ペイサーズは過去3シーズン連続で負け越している。クラブが巻き返しを果たすためには、トッピンが主力の一員としてゲームにインパクトを与えることも必要となってくるはずだ。