JJ・レディック

写真=Getty Images

TJ・マッコネルの隣に座るとトレードされる?

NBAのトレードデッドラインに設定されている2月7日まで、あと1カ月あまりとなり、各チームが負傷者の状況、あるいはプレーオフを見据えた補強を検討し始める時期を迎えた。

今シーズン開幕から現在までに成立したトレードで、最も大きな関心事になったのは、ジミー・バトラーのトレードだろう。昨年のトレーニングキャンプ時期直前になって、ティンバーウルブズにトレードを要求していたことが分かり、物議を醸した。開幕までにバトラーを含むトレードは成立せず、しばらくの間ウルブズでプレーし続けたが、11月になってセブンティシクサーズにトレードされた。

シクサーズ周辺では、戦線離脱中のマーケル・フルツのトレードも噂されるなど、これから1カ月でさらに補強を実行する可能性もある。そんな中、ベテランのJJ・レディックが、チーム内に浸透しているトレードに関する『迷信』を『The Athletic』に明かした。

レディックによれば、飛行機移動の際に、TJ・マッコネルの隣に座った4選手が、これまでにトレードされたという。レディックは具体的な選手名こそ挙げなかったが、昨年の夏からトレードされた選手は、ジャスティン・アンダーソン(ホークス)、ティモテ・ルワウ・キャバロ(サンダー)、そしてバトラーと交換でウルブズに移籍したダリオ・シャリッチ、ロバート・コビントン、ジェリッド・ベイレスの5名で、彼らの中の4選手を指していると思われる。根拠のない話とはいえ、チーム内の立ち位置が確定していない選手からしてみれば、デッドラインまではマッコネルの隣を回避したくなる気持ちも理解できなくはない。そこで今は、レディックがマッコネルの隣に座っているという。

今シーズン平均18.3得点(キャリアハイ)を記録し、シクサーズに欠かせない戦力のレディックは、2017年のオフに続いて、2018年のオフにもシクサーズと単年契約を結んだため、今シーズン終了後には『アーリーバード例外条項』の対象になる。『Larry Coon’s NBA Salary CapFAQ』によれば、シーズン終了後に『ラリー・バード例外条項(フリーエージェントとして移籍せずに3年以上の契約満了、または単年契約を3年連続して満了した選手が対象)』もしくは『アーリーバード例外条項』の対象になる選手をトレードする場合、本人の同意が必要になる、というルールが存在する。つまり、万が一にもシクサーズがレディックのトレードを検討しても、彼の同意がなければ成立しないため、この『迷信』を恐れる必要はない。

今のところシクサーズがレディックを放出するとは思えないが、もし彼を含むトレードの噂が出始めたら、しばらくの間マッコネルの隣は空席が続くことになるかもしれない。