オフにフリーエージェントになることが確実
昨年11月にティンバーウルブズからセブンティシクサーズにトレードされたジミー・バトラーが、現役引退の時期に関して言及した。1月1日のシュート練習後に取材に応じたバトラーは、「35歳でプレーするプランは立てていない」と答えた。「だから心配なんてしていない。35歳までには引退するよ」
バトラーが35歳になるのは2024年の9月14日まで。バトラーは今シーズン終了後、契約最終年を破棄するプレーヤーオプションを行使し、フリーエージェントになることが確実となっている。シクサーズと再契約する場合には、5年1億9000万ドル(約208億円)のマックス契約を結ぶことができる。他チームに移籍する場合は4年1億4000万ドル(約153億円)という条件になるため、金銭面ではシクサーズ残留がベスト。それに、ジョエル・エンビード、ベン・シモンズとのビッグ3を維持できるメリットもある。
ウルブズからシクサーズへのトレードが決まった直後には、勝利のためにはチームメートとの衝突も辞さないバトラーがエンビードやシモンズと上手くやっていけるかを心配する意見が多かった。だが実際には何の問題もなく、彼らの連携は試合を重ねるごとにレベルアップし、チームも東カンファレンス4位につけている。
バトラーの「35歳までには引退する」の言葉がシクサーズ残留を前提としたものとすれば、新契約が満了となるシーズンを最後に彼は現役を終えることになる。エンビード(24歳)とシモンズ(22歳)はこれから全盛期を迎えるため、バトラーとのビッグ3で優勝を狙うことができる。
昨シーズンのシクサーズはレギュラーシーズンこそ旋風を巻き起こしたが、プレーオフでは経験のなさを露呈して強みを出せないまま敗退を喫した。『2024年まで』を考えるにあたって、今シーズンのシクサーズでどこまで行けるかは、バトラーのキャリア終盤の重要な指針となりそうだ。今回の発言により、このチームに骨を埋めるのかどうか、バトラーのオフの決断に、いっそう注目が集まる。