女子U16日本代表

阿部心愛、金澤杏の2人が『オールスター・ファイブ』に選出

FIBA U16女子アジア選手権大会の決勝戦。12年ぶりの優勝を目指す女子U16日本代表がオーストラリアと対戦した。

試合序盤、日本は一時8点のビハインドを背負ったが、大会を通じて武器となっている激しいディフェンスからの速攻などで追い上げると、阿部心愛の連続得点により19-18と逆転して第1クォーターを終えた。その後はリードチェンジを繰り返す拮抗した展開となり、濱田ななの、阿部心愛の得点で締めた日本が39-37とわずかに上回って前半を終えた。

後半に入ると、オフェンスリバウンドを許しブロックショットを浴びるなどオーストラリアの高さに苦戦。シュート精度が落ち始めたことで得点が伸び悩み逆転されたが、ディフェンスの安定感を保ち2点ビハインドで最終クォーターを迎えた。日本は山田桜来の3ポイントシュートや濱田ななのの得点で、開始1分半で7-0のランに成功し逆転。残り4分の時点で65-64とわずかに上回っていたが、ここから失速してしまう。

連続スティールからワンマン速攻を許し、トリプルチャンスからフリースローを与えてしまうなど、ダメージの大きい失点の仕方が続いた。さらにフリーの3ポイントシュートを決め切れず、逆にダブルチームをかいくぐられてバスケット・カウントを許すなど、約2分間で0-9のランを食らった。残り56秒に後藤音羽が3ポイントシュートを沈めて4点差に迫ったが、直後にトラップをかいくぐられてゴール下のイージーシュートを許して万事休す。最終スコア74-80でタイムアップとなった。

準優勝で大会を終えた日本。平均13.4得点、6.6リバウンドを挙げた阿部心愛、チームハイの平均15.8得点を挙げた金澤杏の2人が『オールスター・ファイブ』に選出された。

■大会結果
優 勝:オーストラリア
準優勝:日本
第3位:ニュージーランド
第4位:チャイニーズ・タイペイ
第5位:韓国
第6位:中国
第7位:サモア
第8位:シリア
※上位4チームがFIBA U17女子ワールドカップ2024出場