「彼と実際に話をすれば、誰もが彼を好きになるはずさ」
先日、ダラス・マーベリックスでオーナーを務めるマーク・キューバンが、ファンからの批判を集めているカイリー・アービングを擁護するコメントを発表した。キューバンは「カイリーはただバスケットボールを愛しているだけ。我々が彼を獲得したのは、長期間に渡る戦力として欲しいと思ったからだ。カイリーは(多くのファンに)誤解されている」と話している。
さらに「誰もがカイリーに対する雑音を目にしている」と前置きした上で、「彼と実際に話をすれば、誰もが彼を好きになるはずさ。彼はオープンでスマートだし、常に学ぶ姿勢を持っている。面白い男なんだよ」と続けた。
アービングは3年1億2600万ドルでマブスと契約を結び、ルカ・ドンチッチとのコンビで大いに期待を集めたものの、チームはプレーオフ進出を逃す結果に終わった。
マブスは今年のドラフト全体12位でデレック・ライブリー二世を獲得した。デューク大出身で、今回のドラフトではビクター・ウェンバニャマに次いでリムプロテクト能力が高いとの評価を得る、身体能力に優れたセンターだ。もともとマブスはフロントコート強化が目的で、ライブリー二世に目を付けていたが、競合するチームはセンターを必要としてはいなかったため、10位から12位への指名順位を下げたことは何の痛手でもない。本命のライブリー二世を指名したことに加え、余剰戦力のダービス・ベルターンスを年俸の安いバックアップセンターのリショーン・ホームズと交換でき、及第点以上と言えるオフの動きを見せた。
アービングは新型コロナウイルスのワクチン接種を拒んだり、SNSに反ユダヤ主義的な投稿を行ったりするなど、ここ数年はコート外でのスキャンダルが目立っている。それでも、チームの底上げにも成功したマブスによる全面的なサポートを受け、来シーズンこそドンチッチとのコンビでクラブをプレーオフへ導くことができるだろうか。