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怒りのパワーでシーズンハイとなる21得点を叩き出す

プロスポーツにおいて、ホームゲームの恩恵は計り知れない。敵地に乗り込む側からすれば、熱狂的なファンが多いチームほどやり辛さを感じる。それだけ地元のファンの声援が持つ力は大きいものだ。しかし、1月3日にTDガーデンで行なわれたセルティックスvsジャズでは、珍しい光景が見られた。

会場に集まったファンは、試合前にジャズのゴードン・ヘイワードに一際大きな声援を送った。これに腹を立てたのは、セルティックスのジェイ・クロウダーだ。試合後、ファンの行動に怒り、「試合前にファンの声援が聞こえた。まったくもって好きにはなれなかったね。敬意が感じられない行為だ」と、語気を強めてメディアに語った。「あれで燃えたよ」

この言葉通り、クロウダーはシーズン最多となる5本の3ポイントシュート成功を含め、シーズンハイに並ぶ21得点の活躍を見せ、115-104での勝利に貢献した。

クロウダーの怒りは試合後も収まらず、Twitterでもファンの行動を批判。「ホームチームのファンが対戦相手の選手に声援を送っている始末。まぁ、構わないさ。呆れてものも言えない。でも次の試合に弾みが付く良い勝利だったよ!」

ただ、この話に被害者がいるとすればクロウダーではなくジャズだ。クロウダーに怒りの矛先を向けられた結果、クリスマス後に続いていた連勝が4でストップさせられている。