ジェームズ・ハーデン

写真=Getty Images

セルティックス戦で45得点「僕は変わらない」

12月27日に本拠地トヨタ・センターで行われたセルティックス戦で、キャリアハイに並ぶ9本の3ポイントシュートを含む45得点を記録し、127-113での勝利に貢献したロケッツのジェームズ・ハーデンは、試合後に言いたいことがあった。

「自分を嫌う意見がたくさん届いているけれど、それで僕が変わることはない。毎試合で勝負を決めにいくことに変わりはないから」とコメントしたハーデンは、今シーズンのMVPレースにも自分が含まれるべきと主張した。

「もちろん、自分も候補に挙げられるべきだよ。候補に関する話の中で何人かの名前を挙げることもあるだろうけれど、現実的に考えれば、自分の名前に戻ってくるんじゃないかな」

昨シーズンの受賞者であるハーデンは、それだけの結果を残している。チームは、シーズン開幕前の予想に反して苦戦を強いられているものの、ハーデン個人は絶好調だ。直近10試合で合計388得点を記録しているハーデンは、2007年3月22日から4月8日までの10試合で396得点を記録したコービー・ブライアント以来10試合間隔で最多得点をマークしている。ファウルを誘う技術に優れているハーデンのスタイルを批判する意見は少なくない。だが、それを差し引いても、彼の得点力は群を抜いている。

ロケッツは開幕からケミストリーの構築に失敗し、出遅れた。それでもハーデンの奮闘に助けられ、34試合を終えて19勝15敗にまで持ち直し、西カンファレンス7位にまで順位を上げた。ハーデンが2年連続シーズンMVPを受賞するには、激戦区の西で2シーズン連続首位にチームを導くことが求められる。

ハーデンの活躍をきっかけに、ロケッツは本来の力を発揮できるようになった。序盤戦の出遅れを取り戻すだけで終わらず、このまま浮上して優勝争いを盛り上げるようになれば、シーズンMVPレースに関する議論も盛んになるに違いない。