ステフィン・カリー&クリス・ポール

「長らく敵として競い合ってきたけど、そこには常に尊敬の念があった」

クリス・ポールはサンズからウィザーズ経由でウォリアーズへとトレードされた。クリッパーズ時代、ロケッツ時代と、彼のNBA優勝の夢に長らく立ちふさがってきたチームに加入する。タイプは異なれどリーグを代表するガードとして競い合ってきたステフィン・カリーとチームメートになった彼は、ラスベガスで肩を並べてサマーリーグの試合を観戦し、近くの体育館を借りて一緒にワークアウトを行った。

「ワクワクしているよ。新しい挑戦をスタートさせるのが待ちきれない」とポールは言う。これまで移籍したチームは、彼の個性を求めてきた。だがウォリアーズは成熟したチームで、そこにフィットしなければならない。

「心配はしていない。脳の外科手術をやろうってわけじゃないんだ。長い間ずっと一緒にプレーしているチームに加わることになるけど、他の人のようには心配していない。サンズに移籍した時だって、デビン・ブッカーのようなタイプの選手とはプレーしたことがなかった。ステフもクレイ(トンプソン)もドレイモンド(グリーン)も、今まで一緒にプレーした選手とはタイプが異なる。でも、僕はバスケを多少なりとも分かっているつもりだから大丈夫さ」

これまでレギュラーシーズンの1214試合、ポストシーズンの149試合をすべて先発でプレーしてきた彼は、ベンチスタートに回る可能性がある。「ベンチスタートをどう受け入れるか?」との問いに「コーチは君だっけ?(笑)」とジョークで返した彼は、「それはチーム練習が始まってから考えることだ」と語った。

それでも長らくライバルだったウォリアーズの一員になった現実を、彼自身が奇妙に受け止めていることは否定しなかった。「信じられない気分だけど、それもスポーツの一部だ。ステフと練習する日が来るとはね。人生には何が起こるか分からないけど、このレベルでバスケを続けられる以上は楽しむよ。NBAでプレーしたくてもできない選手は本当にたくさんいる。僕はただプレーするだけじゃなく、素晴らしいチームでプレーを続けられているんだから、神様に感謝だ」

「いずれにしても、バスケは人と人とを繋いでくれる。ステフやクレイ、ドレイモンドとは長らく敵として競い合ってきたけど、そこには常に尊敬の念があった。ドレイモンドとは毎回激しくやり合った。それは僕らが同じようなハートの持ち主だからだ。彼も同じことを考えているんじゃないかな。彼とチームメートになるのはヤバいね(笑)」

彼が目指すのは自身初のNBA優勝、そのことは変わらない。「これはスポーツであり仕事だけど、自分の原動力は変わらない。毎日バスケをやる原動力は勝ちたいからで、優勝したいから。それは4歳か5歳の頃から変わらない。ここまでやったんだから、優勝リングを勝ち取りたいよ」