3ポイントシュート成功率は44.7%、100点ゲームの圧勝
『バスケットボール男子日本代表国際強化試合2023静岡大会』の第1戦、日本がチャイニーズ・タイペイと対戦した。
日本の先発は富樫勇樹、須田侑太郎、馬場雄大、井上宗一郎、ジョシュ・ホーキンソンの5人。馬場が力強いドライブから先制点を挙げると、続けてディープスリーも決めてオフェンスを牽引。3ポイントシュートを多投する日本はホーキンソン、富樫も続いた。それでも
パスミスからワンマン速攻を許し、キックアウトから3ポイントシュートを射抜かれ、セカンドチャンスも奪われるなど、なかなか突き放すに至らない。それでも、途中出場の富永啓生が落ち着いて相手のシュートチェックをいなし、3ポイントシュートを沈めると、さらに川真田紘也のティップアウトからボールを繋ぎ、富永が再び3ポイントシュートを決めてリードを2桁に乗せた。さらに富永は身体が流れながらのタフな3ポイントシュートも沈めて会場を沸かし、第1クォーターを29-19で終える立役者となった。
しかし、第2クォーターに入り長距離砲の精度が下がるにつれて失速。ディフェンスでも見事な連携からバスケット・カウントを許し、さらにトランジションスリーも決められるなど、日本がやりたいバスケを展開され5点差まで迫られた。
それでも富樫が交代直後に3ポイントシュートを沈めて悪い流れを断ち切るとホーキンソン、馬場が連続で速攻を成功させて再び主導権を握る。さらにディフェンスの強度を高めた日本は前線からプレッシャーをかけてミスを誘い、馬場の速攻に繋げるなど攻守が噛み合った。こうして序盤は苦労したものの、原修太の3ポイントシュートで締めた日本がこのクォーターも30-21で上回った。
19点リードで後半を迎えた日本はコミュニケーションミスからイージーシュートを許すなど、集中力を欠いたプレーも散見し、出だしで点差を詰められた。それでも、地力で勝る日本はホーキンソンのブロックショットを速攻に繋げ、スティールから得点するなど、相手のターンオーバーを確実に得点に繋げたことで立て直し、20点前後のセーフティリードを保ち続けた。
最終クォーターに入っても、川真田がオフェンスリバウンドで存在感を示し、井上も連続で3ポイントシュートを沈めるなど、ベンチメンバーが持ち味を発揮。特に原はタフなディープスリーを含む3連続3ポイントシュート成功など、大きなインパクトを残した、こうして、終始相手に主導権を渡さなかった日本が108-86の快勝を収めた。
日本は7本中6本の3ポイントシュートを沈めた原と、ランニングプレーが光った馬場がそれぞれ18得点を挙げた。さらにインサイドでの強さが目立ったホーキンソンが13得点12リバウンドのダブル・ダブルを記録した。生命線となる3ポイントシュートは47本中21本を成功させ、44.7%と高確率で決め切った。
明日の第2戦は同じく浜松アリーナで14時ティップオフとなる。