ビクター・ウェンバニャマ

「初めてスパーズのジャージーを着てプレーするのが楽しみだよ」

NBAドラフトで全体1位指名を受けてスパーズに加入したビクター・ウェンバニャマが、現地7月7日にラスベガスでのサマーリーグでデビューを果たす。

「初めてスパーズのジャージーを着てプレーするのが楽しみだよ」とウェンバニャマは言う。「僕がこれまでやってきたバスケとはルールが違って、新しく学ぶべきことは多いけど、サマーリーグはそのためにある。いきなり40分プレーすることはないにしても、ディフェンスではチームに模範を示し、オフェンスではプレーメーカーになろうと思う。僕にとって最高の選手は、最高のスタッツを残すんじゃなくチームメートの持ち味を引き出す選手のことなんだ」

7月に入ってNBAプレーヤーとしての最初の1週間は、取材に撮影、スポンサーの活動で忙しかった。「コート外でやらなきゃいけないことが多くてね。ようやくバスケに集中できてうれしいよ。チームのみんなには温かく迎えてもらった。コート内外でチームは良い雰囲気だと聞いていたけど、それを感じることができた」

スパーズの練習に加わってから、彼はプレッシャーを感じることなくバスケを楽しめていると言う。

デビュー戦の前日、スパーズが練習場としている高校の体育館には多くの選手が来ていた。ケルドン・ジョンソン、デビン・バッセル、ジェレミー・ソーハン、ダグ・マクダーモットにザック・コリンズ、サンドロ・マムケラシュビリといった面々がラスベガスまで足を運び、チーム練習に参加した。

「彼らは純粋に僕ら若手をサポートするために来てくれた。みんな自分がプレーしないのは分かっていて、サンアントニオでトレーニングすることもできたのに、ここまで来てくれた。本当に献身的だよ」と彼は言うが、これもウェンバニャマ効果だろう。

ここまで彼にとって少々拍子抜けなのは、厳しい練習で知られるグレッグ・ポポビッチにカミナリを落とされる覚悟で来たのだが、サマーリーグではチームの指揮をアシスタントコーチに任せ、コーチ・ポップは様子見を決め込んでいるため、怒鳴られることも説教されることもない。

「もう少し早く、厳しいことを言われると思っていた。でも、覚悟はしておかなきゃね」とウェンバニャマは言う。「ただ、僕にたくさん言葉を掛けてくれて、いろいろと気を配ってくれているのが分かる。すごく存在感のある人だし、僕としては居心地が良いよ」

ウェンバニャマにとってのサマーリーグはNBAの予行演習で、他の選手のように契約やプレータイムを勝ち取るためにプレーする必要はない。世界中の注目を集めるプレッシャーはあるだろうが、それは彼には慣れたこと。今回はプレーを楽しみ、人々の期待に応えるつもりだ。