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プレーオフに向けシーズンMVPデュオの連係強化へ
ケビン・デュラントが加入した今シーズンのウォリアーズは、開幕から34試合を終えて29勝5敗と順調に勝利数を伸ばしている。今のところ1試合の平均得点(117.0)、アシスト(31.2)、フィールドゴール成功率(49.7%)、ブロック(6.2)、スティール(9.3)でリーグベストのスタッツを残し、攻守ともに円滑に機能している。
だが、108-109で敗れた12月25日のキャバリアーズ戦以降、クラッチタイムのオフェンスの迫力不足が課題として挙げられている。エースのステファン・カリーは、今後デュラントとのピック&ロールをさらに多用するべきと主張。デュラントも、カリーとのピック&ロールを増やしたいと、『San Francisco Chronicle』に語った。
「ステフとのピック&ロールをもっと使いたい。特に彼にはシュート、リムアタックの高い技術があるのだからね。ピック・アンド・ロールを駆使すれば、自分がリムにアタックするパターンも出てくる。対戦相手にとって抑えるのは至難の業だと思うよ。練習でもピック・アンド・ロールに多くの時間を割いているんだ」
リーグを代表するトップクラスのスコアラーだけに、ピック&ロールの完成度を高めれば、ウォリアーズのオフェンスはさらに強力なものになるだろう。どんな批判を受けようと、結果を残せているのだから焦る必要はない。
3年連続してキャバリアーズとファイナルで対戦する可能性が高いと考えれば、じっくりと時間をかけてダブルエースの連携を構築し、来たるべき時期まで温存する方が得策ではないだろうか。シーズンMVPデュオのコンビネーション完成こそ、ウォリアーズが異次元の『スーパーチーム』に化ける上で欠かせない最も大きな要素なのだから。