ビクター・ウェンバニャマ

「目標はこのリーグで学び、できるだけ早く優勝リングを勝ち取ること」

NBAドラフトの全体1位指名選手は、予想通りビクター・ウェンバニャマとなった。スパーズからの指名を受けたウェンバニャマは、壇上でNBAコミッショナーのアダム・シルバーとハグを交わす。その時点で彼は感動の涙を流していた。

「人生ずっと夢見てきたことが現実になったんだ。素晴らしいことだし、誇らしいよ」とウェンバニャマは言い、こう続けた。

「このリーグで勝つのは大変なことだ。多くの選手が優勝を求めて何年も努力しながら、それを成し遂げられないのは知っている。僕の目標はこのリーグで学び、できるだけ早く優勝リングを勝ち取ることだ」

すでにフランスでのプロキャリアがあり、優勝も経験している彼は、大きな期待とともにプレッシャーも背負ってNBAに飛び込むことになるが、ドラフト前の取材で「プレッシャーは感じない。僕としてはバスケをするだけ、自分らしくプレーするだけ」と語っている。

スパーズはティム・ダンカンを指名した1997年以来となる全体1位指名権を獲得しており、稀代のスター選手になるポテンシャルを秘めたウェンバニャマを獲得できた。ダンカンを指名した後は、後に長く続く黄金期を築いており、その再現を目指す。