「私は今後2シーズンに渡ってレイカーズの契約下にある」
レイカーズはシーズン中盤までの苦戦から一転し終盤に入って調子を上げると、プレーオフでもアップセットを繰り返し、カンファレンスファイナルに進出した。この急浮上をもたらした大きな要因は、2月のトレード期限間際に獲得した八村塁、ディアンジェロ・ラッセル、ジャレッド・バンダービルト、マリク・ビーズリーといった20代中盤の若手選手たちがうまくチームにフィットしたことが大きい。
そして、この新戦力の融合において重要な役割を果たしたのがアシスタントコーチのフィル・ハンディだった。51歳のハンディは2011年にレイカーズの育成コーチとしてNBAでのコーチングキャリアをスタート。その後2013-14シーズンから2017-18シーズンまでキャバリアーズ、2018-19シーズンにラプターズでアシスタントコーチを務めると、2019-20シーズンからレイカーズで同職を担っている。今回の活躍に代表されるように、現在のNBAでも若手育成において屈指のコーチと評されている。
レイカーズにとっては重要な存在であるハンディだが、彼をレイカーズに引き入れた前ヘッドコーチのフランク・ボーゲルが先日にサンズの新指揮官に就任した。そのため、2人の関係からハンディもサンズに移るのではという憶測も出ていた。しかし、『Basketball Network』のニコール・ガングラニ記者によると、現在バスケットボールキャンプの運営でフィリピンに滞在しているハンディは、現地での取材で残留を明言した。「みんなが読んでいる記事はすべて信じないでくれ。私は今後2シーズンに渡ってレイカーズの契約下にある。ダービン(ハムヘッドコーチ)が加入した際、3年の契約延長に合意した。だから私はレイカーズの一員だよ」
今オフ、オースティン・リーブスや八村といった若手がフリーエージェントになるレイカーズにとって、ハンディの存在は彼らの残留を促す大きな要素にもなりそうだ。