ロロ・ルドルフ

「チームメートとコート内外で良い関係を築き、W杯では勝利を目指していきたい」

現地24日からハンガリーで始まるU19ワールドカップを前に、男子日本代表が公開練習を実施した。今回の12名のメンバーを見ると、NBAグローバルアカデミーに所属するジェイコブス晶と川島悠翔、スペインでプロとして奮闘する岡田大河と、海外でプレーしている選手も目立つ。そして彼らと同じ海外組の新顔として注目を集めるのがロロ・ルドルフだ。

188cmのルドルフは現在、アメリカのカリフォルニア州サンディエゴ、セント・オーガスティン高校に在学中。同校はサンディエゴ地区の選手権を連覇する強豪校でルドルフは主力として活躍している。今年の2月末に行われた選手権の決勝では17得点10アシスト8リバウンドと勝利の立役者になった。

また、アメリカンフットボールとバスケットボールでアメリカの有望高校生を紹介する主要サイトの1つ、『247SPORTS』で発表している2024秋に大学入学となる世代のランキングにおいて、ルドルフは現時点でポイントガード部門の35位の評価を得ている。ちなみにこのランキングでは、日本代表のテーブス海の弟であるテーブス流河が同じポイントカード部門で33位となっている。

代表選出についてルドルフは「このチームに選ばれたのは非常に光栄なことです。チームメートとコート内外で良い関係を築き、ワールドカップでは勝利を目指していきたいです」と語った。そして「最も重要なことは試合に勝つことです。得点やスタッツは気にしないです」と言う。また、自身の持ち味を「僕の強みはパスだと感じています。プレーメークの能力を発揮し、他の選手や必要に応じて自分のシュートチャンスを生み出す。みんなを試合に絡めて勝利に導きたいです」と続け、チームを勝たせることに何よりもこだわっている。

ちなみに昔から好きで今も目標としている選手は、同じポイントガードのラッセル・ウェストブルックだという。「調子が悪い時もありますが、昔からずっとラッセル・ウェストブルックが最も好きな選手で、今もあこがれています。彼のプレーを真似したりもしてきました」

ルドルフは代表チームでの活動歴は最も浅く「アメリカではより早いペースでゼロから一気に100%までスピードを上げるようなプレーをしています。日本ではいろいろなペースでプレーする必要があり、それを学んでいるところです」と言い、チームのスタイルに適応している最中だ。それでも188cmのサイズとがっちりした体格を備えているルドルフがそのスタイルにしっかりフィットすることができれば、若き日本代表の起爆剤となれるに違いない。