デリック・ローズ

写真=Getty Images

シューターとして生きる道を見つけたローズ

爆発的なスピードを武器に2011年にシーズンMVPを史上最年少(22歳と6ヶ月)で受賞したスタイルから、シューターとして生きる道を見出し、完全復活を果たしたデリック・ローズ。彼を称賛する声が鳴り止まない中、スパーズを率いる名将グレッグ・ポポビッチも、ローズの復活を喜んでいる。

12月21日にホームでローズが所属するティンバーウルブズと対戦した試合後、ポポビッチは「彼の復活をうれしく思っている」と語り、度重なるケガとの闘いを克服した同選手について、こう続けた。

「彼はリーグで最も素晴らしい選手の一人だった。ファンタスティックな選手だった。それからケガをしてしまったが、本当にガードのポジションで脅威だった。当時はシューターとしてそこまで評価は高くなかったが、彼は屈強な選手だ。あらゆる努力をこなして、今のレベルでシュートを決められるようになった。これまでの印象とは異なるので、周りは驚いているだろうが、長い期間を経て復活した選手を見ると興奮させられる。私は彼を見ると、ワクワクする。本当に素晴らしいことだ」

ポポビッチが言うように、MVPを受賞した時のローズはもういない。それでも、彼はトップレベルでプレーし続けるため、努力の末にプレースタイルを大きく変え、結果を残している。

ローズは、足首痛によりスパーズ戦の後半はプレーしなかった。23日のサンダー戦を欠場して休養を取る可能性を本人が示唆したように、長いシーズンを見据え、コンディションの調整を優先する方が賢明だろう。

栄光と挫折を経て復活を遂げた彼のキャリアに感動しているのは、ファンだけではない。名将ポポビッチでさえも、心を動かされているのだ。