ジャレン・ジャクソンJr.

ジャクソンJr.の加入でインサイドを強化、前回大会の課題解消へ

今夏のワールドカップに臨むアメリカ代表に、グリズリーズのジャレン・ジャクソンJr.とペリカンズのブランドン・イングラムが加わると『ESPN』が報じた。

今シーズンのジャクソンJr.はレギュラーシーズン63試合に出場し、すべてキャリアハイとなる平均18.6得点、6.8リバウンド、3.0ブロックを記録。2シーズン続けてブロック王に輝くと、今シーズンの最優秀守備選手賞を受賞した。

イングラムは45試合の出場に留まったものの、ともにキャリアハイとなる平均24.7得点、5.8アシストを記録し、チームのエースとして存在感を放った。ペリカンズに移籍して以降は4シーズン連続で平均20得点以上を挙げている。

前回のワールドカップでアメリカ代表はまさかの7位に沈んだが、その最大の要因はインサイドのタレント不足にあった。79-89で敗れた準々決勝のフランス戦ではルディ・ゴベアに21得点、7つのオフェンスリバウンドを含む16リバウンド、3ブロックとゴール下を支配された。チーム全体でもリバウンドで28-44と大差をつけられたのが大きな敗因となった。だが、リーグNo.1の若手ディフェンダーであるジャクソンJr.の代表入りによってその課題は改善できる。また、リーグ屈指の若手スイングマンとして申し分ない実績を残しているイングラムの加入もチームの底上げに繋がる。

この2人以外にもジェイレン・ブランソン、タイリース・ハリバートン、アンソニー・エドワーズ、ミケル・ブリッジス、オースティン・リーブス、ボビー・ポーティスが代表入りを快諾したと複数のメディアが報じている。

前回大会のアメリカ代表にはジェイソン・テイタム、ドノバン・ミッチェル、ジェイレン・ブラウンら後のスーパースターはいたが、大会開催直前のシーズンにオールスター選出された選手はクリス・ミドルトン、ケンバ・ウォーカーのみと、過去の代表と比べても実績不足は否めなかった。もちろん世界一奪還にはチームとしての一体感が欠かせないが、少なくとも2019年に比べ、アメリカ代表のタレント力が向上しているのは間違いない。