MVP級の活躍でクラブ初のリーグ制覇に大きく貢献

琉球ゴールデンキングスは6月6日、コー・フリッピンとの退団を発表した。

アメリカ出身で日本国籍を持つフリッピンは188cm75kgのポイントガード兼シューティングガード。アメリカの大学で力を磨いた逆輸入ルーキーとして2019-20シーズンに千葉ジェッツに加入した。千葉Jで過ごした2シーズンは、安定したプレータイムを確保するのに苦労したが、持ち前の身体能力を生かしたハードなディフェンスと豪快なプレーで存在感を高めていった。そして、2021-22シーズン琉球に所属すると、着実にプレータイムを伸ばし、主力として活躍。今シーズンは出場した57試合のうち9試合で先発を務め、平均4.6得点、1.7リバウンド、2.4アシスト、0.9スティールを記録。特に千葉Jとのファイナル第2戦では27分のプレータイムで、獲得した10本すべてのフリースローを沈めて21得点8アシストと優勝を決定づける原動力となった。

フリッピンはクラブを通じて以下のコメントを発表している。「沖縄のファンのみなさん、素晴らしい2年間をありがとうございました!シーズンを通して家族の前でプレーできたことは本当に幸せで、そうした機会を得られたことに心から感謝しています。そして今年、優勝できたことは心の底からうれしいです! さよならを言うのは、いつだってつらいものです。しかし、琉球のみなさんは、ずっと僕の心の中の特別な場所にいます。愛を込めて」

また、クラブはフリッピンについて「ファイナルの大舞台で素晴らしい活躍を見せたフリッピン選手の内に秘めた情熱は、チームのみならず、ファンの皆さまや試合を観にきてくださった皆さまを巻き込み、大きな団結を生み出してくれました。この度、チーム移籍となりますが、大きな感謝と共に今後の活躍と幸福を祈念しております」とコメントを発表している。

なお、移籍先チームが決まっているため、自由交渉選手リストには公示されず、後日移籍先チームより発表となる。