CS出場予想は7チーム的中という結果に
この記事を開いてくれたすべての皆様、数字の沼へようこそ。自称『日本一スタッツをとる素人』である私しんたろうが、公式サイトのボックススコア(ベーシックスタッツ)から一歩踏み込んだ、『アドバンスドスタッツ』を紹介、解説していきたいと思う。
今回は2023年1月20日に行った、「数字で見るBリーグ」シーズン前半戦が終了し、『ピタゴラス勝率』でチャンピオンシップ出場チームを大胆予想!https://basket-count.com/article/detail/136456
の答え合わせを行っていきたいと思う。
ピタゴラス勝率とは簡単に言うと、総得点と総失点を累乗し、それぞれを計算することでチーム勝率を予想する数式とその結果を指す。2021-22シーズンは30試合終了時の予想上位8チームとチャンピオンシップ出場チームがそのまま一致していたが、2022-23シーズンはどのような結果になったのか、早速見ていこう。
22-23 | 30試合終了時 | 30試合終了時 | シーズン終了時 | シーズン終了時 | |
予想順位 | 予想勝率 | 順位 | 勝率 | ||
1位 | 名古屋D(西1位) | 82.40% | 千葉(東1位) | 88.30% | |
2位 | 千葉J(東1位) | 82.20% | 琉球(西1位) | 80% | |
3位 | A東京(東2位) | 75.90% | 島根(西2位) | 80% | |
4位 | 琉球(西2位) | 74.00% | 名古屋D(WC2位) | 71.70% | |
5位 | 広島(WC1位) | 73.60% | A東京(東2位) | 70% | |
6位 | 島根(WC2位) | 72.30% | 広島(WC1位) | 69.50% | |
7位 | 横浜(中1位) | 63.10% | 川崎(中1位) | 66.70% | |
8位 | 信州(中2位) | 61.50% | 横浜(中2位) | 55% | |
9位 | 川崎 | 59.10% | 宇都宮 | 53.30% | |
10位 | 秋田 | 56.40% | 信州 | 49.20% | |
11位 | FE名古屋 | 55.30% | 秋田 | 48.30% | |
12位 | 群馬 | 52.60% | 群馬 | 48.30% | |
13位 | 三遠 | 47.60% | SR渋谷 | 46.70% | |
14位 | 大阪 | 44.50% | 大阪 | 45% | |
15位 | 宇都宮 | 41.60% | 三河 | 45% | |
16位 | 京都 | 40.50% | 三遠 | 38.30% | |
17位 | 渋谷 | 40.30% | 茨城 | 38.30% | |
18位 | 茨城 | 37.30% | FE名古屋 | 36.70% | |
19位 | 三河 | 36.70% | 京都 | 36.70% | |
20位 | 仙台 | 32.50% | 北海道 | 31.70% | |
21位 | 北海道 | 27.30% | 仙台 | 31.70% | |
22位 | 富山 | 26.80% | 富山 | 25.00% | |
23位 | 滋賀 | 14.90% | 滋賀 | 23.30% | |
24位 | 新潟 | 10.90% | 新潟 | 21.70% |
全体4位がワイルドカード1位という西地区の魔境具合は置いておくとして、全体的な振り返りとしては、川崎が圏内に入ったことで信州がチャンピオンシップ圏から外れ、CS予想は7チーム的中という結果になった。
ケガをした選手の途中復帰も相まってチームが完成し22勝8敗で後半を終えた川崎に対し、信州は故障者が増えたことにより15勝15敗と失速。この後半の7勝差が結果に大きく出てしまった。細かく見ていくと(もちろんそれだけが原因ではないが)、こちらも急遽ロスター変更があった名古屋Dが順位を落とし琉球、島根が勝率を上げた。
東地区ではこの後14連勝する千葉Jが勝率を上げ、絶好調の千葉Jに連敗したことも響きA東京が若干勝率を下げた格好に。チャンピオンシップ出場チーム以外を見てみると、注目は後半にチームを仕上げ、予想勝率を10%以上も覆した宇都宮ブレックスの底力は流石といったところ。ロスター次第ではあるが来シーズンの注目のチームの一つとい言える。
下位に目を向けると、降格圏内の4~5チームは滋賀、新潟による終盤の激しい追い上げはあったものの残念ながら大きな順位変動は見られなかった。ロスター変更など順位変更に様々な要因はあるものの、リーグ前半を良い位置で終えることができるかどうかが最終順位に大きく関連していた。このスタッツを知った読者の皆様は、来シーズンから、特に前半戦の仕上がりに注目してみてはいかがだろうか。