ポーランドとエジプトにノックアウト勝利を収めグループリーグ突破
3人制バスケ『3×3』のワールドカップ、女子日本代表はポーランド、エジプトを相手に2試合連続のノックアウト勝利を収め、グループ3位で決勝トーナメント進出を決めた。
ポーランド戦ではファーストプレーで江村優有がディープツーを決める幸先の良いスタート。その後は思うようにシュートが決まらないが、運動量を生かしたディフェンスでリードを保つ。インサイドで高さを生かして攻めたいポーランドに対し、日本はポストに入れるパスを出させない、受けさせないプレッシャーを徹底し、簡単にはシュートチャンスを作らせない。そしてインサイドでは中田珠未が身体を張ってディフェンスとリバウンドで奮闘し、試合終盤には2度のブロックショットも決めた。
攻めに転じれば江村と三田七南がスピードに乗ったドライブで相手のファウルを引き出す。こうしてポーランドの持ち味を封じ、ファウルを先行させて苦しめたところに江村のシュートが次々と決まって点差を広げていく。最後は日本のトランジションにポーランドが根負けして付いてこれず、江村の2点シュートが決まって21-11で決着。
江村は1点シュートを5本中3本、2点シュートを8本中6本決めて、21得点のうち18を荒稼ぎ。勝利の瞬間には会場には日本のファンがほとんどいないにもかかわらず『MVP』コールが沸き起こった。
続いて行われたエジプトは190cm、186cm、185cmと驚異的な高さを誇るチーム。強引にゴール下まで押し込んで放つフックシュートをなかなか止められないが、点を取られてもすぐリスタートして、ディフェンスの弱い部分を瞬時に見いだして取り返すトランジションが効果を発揮する。江村は警戒されている2点シュートを無理に狙わず、大きな選手の間を突き破るようなスピードのあるドライブで仕掛けた。左右への揺さぶりでアンクルブレイクを引き出すなど、この試合でも観客を魅了している。
長身の相手を止めるためにファウルがかさみ、リードはしていても簡単な展開ではなかったが、日本もスピードで勝負して相手のファウルを引き出し、フリースローでも得点を重ねた。最後は思い切りの良いアタックを仕掛けた中田のフリースローで、21-18のノックアウト勝利を収めている。
日本のいるグループBは3勝1敗でオーストラリア、ドイツ、日本が並んだ。しかし総得点で劣ったことで3位となり、グループリーグ突破は果たしたもののプレーインではアメリカと対戦することになった。
日本代表は男女揃って決勝トーナメントへ。今日20時から女子日本代表がアメリカと、21時から男子日本代表がブラジルと対戦し、勝てばベスト8へと進む。
男子日本代表メンバー
佐土原遼 F/192cm/広島ドラゴンフライズ
トーマス・ケネディ F/201cm/茨城ロボッツ
保岡龍斗 G/188cm/秋田ノーザンハピネッツ/ALPHAS.EXE
落合知也 F/195cm/ALPHAS.EXE
(予備登録選手)
小澤崚 G/176cm/ALPHAS.EXE
星川堅信 F/190cm/早稲田大学/UTSUNOMIYA BREX.EXE
女子日本代表メンバー
江村優有 G/162cm/早稲田大学
三田七南 F/179cm/ENEOSサンフラワーズ
高田静 G/168/ENEOSサンフラワーズ
中田珠未 C/182/ENEOSサンフラワーズ
(予備登録選手)
高橋未来 G/169cm/デンソー アイリス
山口奈々花 F/181cm/アイシン ウィングス