ゴードン・ヘイワード

写真=Getty Images

「あとは実際にコートで体験してみないといけない」

セルティックスに加入して2年目を迎えたゴードン・ヘイワードは、昨シーズン開幕戦で負った左足首の脱臼、脛骨骨折という重傷からの完全復活に向け、奮闘を続けている。

12月1日のティンバーウルブズ戦では、5本中4本の3ポイントシュートを含むフィールドゴール16本中8本を決め、今シーズンベストとなる30得点9リバウンド8アシストを記録し、復活に近づいていることをアピールできた。しかし、負傷直後の時点では、現役選手として再びプレーできるか分からなかったほどの大ケガは、肉体にだけではなく精神的な部分にも影響を及ぼした。

ウルブズ戦のパフォーマンスは、間違いなく今シーズンベストだった。ただ、成功させたフィールドゴール8本中、ペイント内で決めたものは3本だけで、ティップインによる得点は1本のみだった。ジャズ時代のヘイワードは、リムに果敢にアタックし、幾度となく力強いダンクでフィニッシュを決めてきた。2017年2月24日に敵地で行われたバックス戦では、ヤニス・アデトクンボとの『ダンク・ショー』を繰り広げて観客を沸かせた。

ヘイワード自身も、次のハードルとして、かつてのようなリム周辺でのアグレッシブなプレーを取り戻すことを挙げている。12月21日のバックス戦前日、『NBC Sports Boston』に「まだ自信がない部分もあるんだ」と語ったヘイワードは、こう続けた。

「もう足は十分に回復しているとは思う。あとは実際にコートで体験してみないといけないことなんだ。今も、リムにアタックして、相手の選手越しにダンクを決められる力はあると思っている。以前のようなプレーもできると思っている。ただ、今はまだためらっているんだ。このリーグで一瞬でも躊躇したら、もうおしまい。その部分は、これからも取り組み続けないといけない。単純にリムにアタックする必要がある。もしブロックされたらそれまでのこと。それが次のアタックに繋がるから」

ウルブズ戦の前には、練習中にチームメートから激しいコンタクトを仕掛けられて闘志をむき出しにし、仲間たちが見たことがないくらい強烈なダンクを叩きつけたと言われている。ヘイワードも言うように、かつてのようなプレーができるまでに身体は回復しているはず。あとは、彼が実戦で恐怖を克服し、自信を持ってアタック出来るかどうかにかかっている。