イメイ・ユドカ

リーグ屈指のシューティングコーチのベン・サリバンら親交の深いコーチを獲得

ロケッツの新ヘッドコーチに就任したイメイ・ユドカの下に、彼の古巣であるセルティックスから3人のアシスタントコーチが加入する模様だ。地元紙『ボストングローブ』は、ベン・サリバン、アーロン・マイルズ、マイク・モーザーがロケッツに移籍すると報じている。

ユドカは昨シーズン、就任1年目でセルティックスをファイナルに導いたが、今シーズンの開幕直前、球団スタッフとの不適切な関係を理由に1年間の職務停止処分を課せられた。その後、セルティックスはジョー・マズーラを暫定ヘッドコーチとし、2月に正式なヘッドコーチにしたためユドカの居場所はなくなっていた。

サリバンとマイルズは以前からユドカと深い繋がりがある。ユドカがセルティックスのヘッドコーチに就任した際、サリバンはバックス、マイルズはウォリアーズから移籍しており、今回の移籍は驚くべきものではない。モーザーも昨年7月、ユドカを介してセルティックスに加入した経緯がある。特に、リーグ屈指のシューティングコーチとして高く評価されているサリバンは、ユドカと同じオレゴン州ポートランド近郊で育ち、ユドカの推薦でスパーズのビデオコーディネーターとしてNBAでのキャリアを始めたという間柄だ。

セルティックスのコーチ陣は、すでにウィル・ハーディ(現ジャズヘッドコーチ)とデイモン・スタウダマイヤー(現ジョージア工科大ヘッドコーチ)もチームから去っており、昨年のファイナル進出時から今もチームに残っているのはマズーラとトニー・ドニンズの2名のみとなった。ヘッドコーチ就任1年目としては及第点の成績を残したと言えるマズーラだが、特にプレーオフで見せた経験不足による柔軟性に欠ける采配に否定的な声も上がっている。

マズーラの補佐役となる経験豊富なコーチの補充が必要と言われているセルティックスが、これからどんなスタッフを獲得できるかは、来シーズンの巻き返しにおける重要事項となってくる。