Bリーグ

信州が一気に5選手と契約継続、A東京は田中が自由交渉に

5月29日(月)夕方から5月31日(水)15時までにリリースがあった移籍市場の動きをまとめる。

仙台89ERS
新規契約
阿部諒
チャンピオンシップに進出した島根スサノオマジックから移籍。14試合の先発を含む全60試合に出場し3.8得点、2.2リバウンド、1.1アシストを記録した。ディフェンスの評価が高く、仙台にとってはチームコンセプトに沿った補強と言える。

宇都宮ブレックス
契約継続
遠藤祐亮
宇都宮一筋のフランチャイズプレーヤーが契約を更新。58試合の出場で日本人トップとなる24分41秒のプレータイムで攻守に渡り、チームの中核を担った。3ポイントシュートはキャリアハイとなる5.7本の試投数を記録し、38.3%と高確率で成功させている。

群馬クレインサンダーズ
契約継続
並里成
咋オフに琉球ゴールデンキングスからの移籍でリーグを騒がせたが、群馬で2シーズン目を迎えることに。今シーズンは平均10.6得点、2.1リバウンド、7.0アシストとオフェンスの起点として活躍。すでにチームにとって欠かせない存在となっている。

退団
ジャスティン・キーナン
B2時代から群馬で3シーズンに渡ってプレーしたが、チームを離れることになった。今シーズンは7試合のみ先発出場でプレータイムも減らしていたが、持ち前のインサイドプレーでチームを支えていた。なお、退団は発表されたものの自由交渉リストには公示されていない。

契約継続
水野宏太ヘッドコーチ
群馬で指揮を執り1年目となった今シーズンは29勝31敗とわずかに5割に届かなかったものの、チームとしてのステップアップは十分に感じられた。来シーズンも強豪チームの文化を根付かせるためのチームビルディングに期待したい。

アルバルク東京
自由交渉
田中大貴
リーグを代表する看板選手の1人ではあるが、今シーズンは椎間板ヘルニアで12月にインジュアリーリストに登録され14試合の出場に留まった。A東京の中心選手のためリーグ全体に衝撃が走るリリースとなった。なお、クラブは引き続き交渉すると発表している。

横浜ビー・コルセアーズ
自由交渉
パトリック・アウダ
横浜BCで3年目となった今シーズンは1試合のみ先発で53試合に出場。プレータイムは17分13秒と昨シーズンに比べ10分近く減らしていたが、持ち前の身体を張ったプレーと苦しい展開でもシュートをねじ込む「魔法の左手」でチームに貢献していた。

富山グラウジーズ
自由交渉
飴谷由毅
今シーズンは13試合の先発を含む57試合に出場。タフなディフェンスやガード不在にはハンドラーを担うなど、ユーティリティな活躍が見られた。なお、クラブは引き続き交渉を継続すると発表している。

信州ブレイブウォリアーズ
契約継続
栗原ルイス
サイモン拓海
三ツ井利也
ウェイン・マーシャル
マシュー・アキノ

栗原は31試合の先発を含む47試合に出場し4.7得点、2.5リバウンド、1.5アシストを記録した。ディフェンスでも激しいプレッシャーをかけられる献身的なプレーヤーだ。サイモンは日本で初のプレーとなったが、要所で3ポイントシュートを沈めチームに貢献した。成功率は決して高くなかったため、来シーズンの飛躍に期待したい。三ツ井はチーム1のディフェンス力を持ち、エースストッパーとして活躍。4月の広島ドラゴンフライズ戦では3ポイントシュートを6本中4本成功させて17得点を挙げた。マーシャルは10月に半月板断裂の大ケガを負い、今シーズンは9試合の出場に留まった。来シーズンはどのタイミングで復帰できるか注目される。信州2年目となったアキノの今シーズンは昨シーズンよりもプレータイムを伸ばし48試合で平均10分6秒出場。3ポイントシュートの試投数が増え35.9%の確率で成功させた。

自由交渉
ドゥレイロン・バーンズ
ウィリアム・モズリー
国内でのプレー経験が豊富なバーンズは欠場者の穴を埋める形で1月に登録されたが4.2得点、3.1リバウンド、2.3アシストと持ち味のスコアリング能力を発揮できたシーズンとは言えなかった。マーシャルのインジュアリーリスト登録を受けて緊急補強となったモズリーだったが、攻守に渡る献身的なプレーですぐにチームにフィットした。しかしシーズン終盤に骨折し欠場を余儀なくされた。

三遠ネオフェニックス
自由交渉
土屋アリスター時生
三遠1シーズン目となったが4試合の先発を含む32試合の出場で6分36秒のプレータイムを得た。外国籍選手の欠場時に日本人ビッグマンとしてチームを支える奮闘を見せた。なお、クラブは引き続き交渉を継続すると発表している。

ファイティングイーグルス名古屋
契約継続
満尾竜次
笹山貴哉
昨年11月に立命館大学初のトップリーグ選手として加入した満尾は継続してルーキーシーズンをFE名古屋でプレーすることに。今シーズンは8試合に出場し、平均8分54秒のプレータイムに留まったが成長を期待したい。主にセカンドユニットのガードとして全60試合に出場した笹山は来シーズンでFE名古屋3シーズン目となる。経験値の高い選手として安定感のあるプレーに期待だ。

京都ハンナリーズ
自由交渉
トビンマーカス海舟
今シーズンは21試合の出場で4分41秒とプレータイムを勝ち取ることができなかった。サイズがあり身体能力も秀でたものがあるだけに、新天地での飛躍に期待したい。

佐賀バルーナーズ
自由交渉
西裕太郎
ファイ・パプ月瑠

西はDNPの試合も多く31試合の出場で5分55秒とシーズンを通じて安定的なプレータイムを得ることができなかった。ファイは外国籍ガードがいるロスター上、帰化選手として重要な役割を担い2.4得点、3.3リバウンドを記録。スタッツ以上にディフェンスやスクリーナーなど、数字に表れない奮闘を見せていた。なお、ファイとは引き続き交渉を続けるとクラブは発表している。