「ディフェンスやフィジカルについて、僕はまだまだ改善していく必要があります」
いよいよファイナルの組み合わせも決まり、シーズンクライマックスを迎えるNBAだが、オフの一大イベントであるドラフトが6月22日と約3週間後に迫っている。現在、各チームはそれぞれドラフト候補生を集めてワークアウトなどを行い、当日の指名に向けていろいろなデータ収集、選手の評価を行っている。
そして、NCAAでのプレー資格を1年残す中でアーリーエントリーを行ったネブラスカ大の富永啓生がペイサーズのワークアウトに参加した。その感想について、ペイサーズの公式Twitterがインタビュー動画を載せている。「NBAチームのコートでワークアウトを行ったのは初めての経験です。僕の夢はNBA選手になることで、この場にいられたのは素晴らしいことです」
このように振り返った富永は「ディフェンスやフィジカルについて、僕はまだまだ改善していく必要があります」とワークアウトで感じた課題を語った。
富永が所属するネブラスカ大のヘッドコーチを務めるフレッド・ホイバーグは、NBAで10年間プレーし、通算541試合に出場。そして、プロ最初の4シーズンをペイサーズで過ごしていたこともあり、ホイバーグとの関係についても聞かれた。「彼はディフェンス、オフェンスなどすべての面で僕をよく助けてくれています。オフェンスではボールムーブや、常にコート上を動き回ること。ディフェンスでも常に僕を成長させようとしてくれています」
現地時間、5月31日はアーリーエントリーを取り下げ、NCAAに戻ることができる期限のため、富永にとっては一つの岐路を迎える。今夏のワールドカップでの活躍も期待される彼が、どんな決断を下すのかに注目が集まる。