千葉Jのお株を奪う3ポイントシュート攻勢で主導権を握る
琉球ゴールデンキングスが先勝して迎えた千葉ジェッツとのBリーグファイナル第2戦。
ともに高確率で3ポイントシュートを沈め、開始5分で10-10と互角の展開となったが、ここから琉球がアレン・ダーラムの長距離砲やジャック・クーリーのパワープレーで7-0と走り先行する。ターンオーバーを犯してもハリーバックした松脇圭志がクリストファー・スミスからオフェンスファウルを誘発し、インサイドでも最後までシュートチェックに行って失点を防ぐなどディフェンスも機能。富樫勇樹に3ポイントシュートのブザービーターを決められたものの、攻守ともに上回った琉球が24-14といきなり2桁のリードを奪った。
ジョン・ムーニーが連続でセカンドチャンスポイントを獲得し、千葉Jのペースになりかけるも、崩してからのフリーの3ポイントシュートを決め切れず歯がゆい展開が続く。残り2分45秒には富樫がフリースローを沈めて5点差まで詰めたが、直後に岸本隆一にディープスリーを決められ、終盤には今村佳太にタフな3ポイントシュートを許してしまう。ここまでの3ポイントシュート成功率は琉球の53.3%に対し、千葉Jは17.6%。得意の展開に持ち込めない千葉Jだが、オフェンスリバウンドで8-4と上回り、31-40で前半を終えた。
後半出だし、クーリーにセカンドチャンスポイントを決められ早々にで2桁ビハインドを背負った千葉Jだったが、ギャビン・エドワーズの3点プレー、富樫の3ポイントシュートで追い上げると、第1戦で存在感を示せず、この試合でも2点に留まっていたクリストファー・スミスが3ポイントシュートを射抜き、開始約3分で3点差に迫った。そして、第1戦ではファウルトラブルに苦しんだエドワーズがブロックショットに3ポイントシュート成功と攻守で存在感を示しリズムに乗ると、残り3分にムーニーのフリースローで48-47と逆転に成功した。コー・フリッピンと牧隼利が長距離砲を決め切った琉球が再逆転し、57-54で最終クォーターに突入した。
その後、琉球は巧みなインサイドアウトから長距離砲を沈めるなどオフェンスが機能し、残り6分半にはダンカンがインサイドプレーを決めてリードを2桁に乗せた。その後、富樫に個で打開されるも、琉球もフリッピンの個人技が冴え渡る。そして、フリッピンがショットクロックわずかな場面で3ポイントシュートを沈め9点をリードしてオフィシャルタイムアウトを迎えた。その後、千葉Jは焦りから軽率なミスが出始め、3ポイントシュート頼みとなり、リズムに乗れなかった。そして、最後まで千葉Jにやりたいバスケをやらせず試合を支配した琉球が突き放し最終スコア88-73で勝利し、悲願の初優勝を果たした。
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