ニコラ・ヨキッチ&ジャマール・マレー

「ただリラックスしてファイナルを待つようなことはしたくない」

東カンファレンスのファイナルはヒートが3勝した後にセルティックスが2つ返す意地を見せて白熱している。西カンファレンスを制したナゲッツは、この間はずっと待つことになった。

現地5月22日にレイカーズをスウィープで下した後、ロサンゼルスからデンバーに戻った彼らは2日間のオフを取った。ヘッドコーチのマイケル・マローンは家族サービスに徹し、ジャマール・マレーは自宅でNHLの試合観戦をしてのんびりと過ごし、ブルース・ブラウンはゴルフに出掛けた。それぞれリフレッシュしてチームに戻って来て、木曜にはコンディション調整だけを行い、金曜から練習を再開している。

指揮官マローンは「試合のリズムを失うのが心配だ」と話す。「ずっと1日おきに試合をしていたのに、突然9日か10日も試合間隔が空く。試合がなければリズムを保つことはできない。練習ではプレーオフの試合のリズムを再現するのは不可能だからね」

だが、それは仕方のないこと。疲弊の極みにありながら激戦を続けているヒートとセルティックスからすれば、ここでまとまった休養を取り、ケガを癒して精神的にもリフレッシュできるナゲッツの状況はうらやましいに違いない。

マレーは「この期間に悪い習慣を身に着けないように、それだけは気を付けたい」と言う。「身体が回復するのはもう分かっているので、メンタルを鋭く保ちたい。ここでスイッチを再び入れて、1回か2回の練習で完全な集中を取り戻す。ただリラックスしてファイナルを待つようなことはしたくない。鋭さを失わず、その時を待つんだ」

セルティックスとヒートのシリーズが次の試合で決着しても『GAME7』にもつれても、NBAファイナルは現地6月1日から始まる。準備期間の長いメリットだけを生かし、デメリットは極力抑える。それが今のナゲッツの挑戦となる。