トリプル・ダブル、ヨキッチのドライブが決勝点に
NBAプレーオフ、レイカーズとナゲッツの西カンファレンスファイナル第4戦。
3連敗と追い込まれたホームのレイカーズは二コラ・ヨキッチ対策として機能している八村塁を初めて先発起用。八村はその期待に応え、起点となるヨキッチのプレーを制限しつつ、前半で10得点を挙げる活躍を見せた。
そして、この負けられない一戦でレブロン・ジェームズがモンスターパフォーマンスを見せてチームを牽引する。レブロンはパワフルなアタックで次々と得点を量産。今シリーズは3ポイントシュートが絶不調に陥っていたが、この試合は序盤から確実に決めていった。第2クォーターには、八村へのアリウープパスがそのままリングに吸い込まれる『3ポイントパス』も飛び出すなど運も味方した。そして、前半をほぼフル出場したレブロンは前半での得点でキャリアハイとなる31得点を積み上げて、73-58とチームに大きなリードをもたらした。
しかし、後半に入るとナゲッツの逆襲が始まる。前半以上に強度を高めると、ゴール下付近のシュートコンテストを徹底し、ペイントエリアでの失点を防ぐ。そして、ヨキッチがボールをプッシュすることでリズムが生まれ、トランジションオフェンスも大いに機能し、レイカーズが戻り切れない状況でセカンドチャンスポイントでも上回った。大黒柱のヨキッチはこのクォーターだけで13得点10リバウンド3アシストを挙げて早くもトリプル・ダブルを達成。ヨキッチを軸に攻守が噛み合ったナゲッツは36-16のビッグクォーターを作り逆転した。
その後もレイカーズが追いかける展開が続いたが、中盤にレブロンがヨキッチから2連続でオフェンスファウルを誘発。これで個人5つ目のファウルとなり、強く当たれないヨキッチを横目にアンソニー・デイビスが連続得点を挙げて、残り5分で同点に追いついた。それでも、ヨキッチにタフな3ポイントシュートを決められるなど逆転には至らない。残り1分13秒にデイビスが同点に追いつくフリースローを決めるも、直後にヨキッチのドライブを許してしまう。
そして2点ビハインドで迎えた残り4秒、タイムアウトを取り最後のポゼッションをレブロンに託すが、同点を狙ったレブロンのアタックはアーロン・ゴードンとジャマール・マレーのダブルチームに阻まれ、111-113でタイムアップを迎えた。
ナゲッツは4連勝でシリーズを制し、球団史上初となるファイナル進出を決めた。