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キャブズとヒートが勝ち上がれば、2人が熱望する「同期対決」が実現。

レブロン・ジェームズとドゥエイン・ウェイドは、ともに2003年のドラフトで1巡目指名を受けた選手(ジェームズは全体1位、ウェイドは全体5位指名)で、いわば同期にあたる。新人時代から公私ともに仲が良いことでも知られ、2010年にジェームズがキャブズからヒートへの移籍を決断する前には、同年のオフにフリーエージェントになったジェームズ、ウェイド、クリス・ボッシュの3人が話し合いを行なったというエピソードは有名だ。

残念ながら、ボッシュについてはプレーオフ残り試合を全休することが発表されたが、もし東カンファレンスの準決勝でキャブズがホークスに勝利し、ヒートがラプターズを下せば、NBAファイナル進出をかけた東の決勝で両雄の対戦が実現する。

4日の練習後、ウェイドとの盟友対決の可能性を考えているか聞かれたジェームズは、「当然だ。自然なことだからね」と、答えている。

「僕がキャブズに戻って来てからずっとそのことを考えている。もしポストシーズンで彼と対戦できたら素晴らしいことだよ。キャリアを通じて、僕はウェイドとプレーオフのシリーズで対戦したかった。2010年にチームメートになる前から彼とはその話をしているんだ」

ジェームズは、プレーオフに入ってからも好調のウェイドのプレーが刺激になっているとも話している。

3日に敵地で行なわれたヒート対ラプターズの準決勝第1戦、ラプターズのカイル・ラウリーがハーフラインからの超ロング3ポイントシュートを決めオーバータイムにもつれたが、ウェイドが24得点を記録する活躍を見せ、ヒートが102-96で先勝した。

ホークスとの準決勝第1戦に勝利したキャブズは、4日にホームで行なわれた第2戦でNBA新記録となる1試合25本の3ポイントシュート成功という記録を作り、123-98で快勝。ジェームズも27得点で勝利に貢献するなど、東カンファレンス決勝進出まであと2勝としている。