Bリーグ

SR渋谷が小さくない改革に着手

B1のレギュラーシーズンが終了し、5月12日(金)15時までにリリースがあった移籍市場の動きをまとめる。

仙台89ERS

契約継続
藤田弘輝ヘッドコーチ
2021-22シーズンに仙台のヘッドコーチに就任し1年目でB1昇格。今シーズンは19勝41敗で東地区8位に終わったが、予算が決して多くないチームで千葉ジェッツの連勝を止めるなど躍進も見せた。仙台3シーズン目を迎えることに。

ラショーン・トーマス
ネイサン・ブース

初めて日本でプレーすることになった2選手だが、共に持ち味を発揮してチームに貢献した。タイプとして藤田ヘッドコーチの思考するスタイルに合っており、納得の契約継続。特にトーマスは攻守に渡りチームの要となりスタッツを量産、来シーズンはさらなる飛躍が期待される。

自由交渉
小寺ハミルトンゲイリー
寺澤 大夢(22-23シーズン途中から山形へ期限付き移籍)
寒竹隼人
ジャスティン・バーレル
田中成也
加藤 寿一

インサイド陣の2人とウイング陣を自由交渉リストへ。ケガで38試合の出場に留まったものの、28試合が先発で21分の出場時間だった田中成也もリスト入り。今シーズンの結果を受け、再建モードと言える動きを見せた。

宇都宮ブレックス

自由交渉
笠井康平
荒谷裕秀
喜多川修平

今シーズンプレータイムが多くなかった3選手を自由交渉リストへ。笠井は咋オフ唯一加入した日本人選手だったが、層の厚い宇都宮のバックコート陣の中で出場時間を勝ち取れなかった。荒谷はセカンドユニットとして活躍する試合もあったが、シーズン終盤は出場機会を失っていた。

サンロッカーズ渋谷

契約継続
ジェームズ・マイケル・マカドゥ
ライアン・ケリー

マカドゥは4シーズン目、ケリーは6シーズン目の契約を結んだ。今シーズンは思ったような結果を出せなかったが、2人ともチームの中核を担う存在であり、リーグトップレベルと言える選手。残りの外国籍1枠に注目が集まる。

自由交渉
ケビン・ジョーンズ
渡辺竜之佑
石井講祐
田渡修人
井上宗一郎

咋オフは日本人の退団が1名のみだったが、今シーズンの結果を受け立て直しを図る様子。渡辺はユーティリティプレーヤーだが昨シーズンより出場時間を減らしていた。石井はケガで欠場する試合もあったが主力として活躍を見せていた。田渡もケガで出場できない時期が長く持ち味を発揮したシーズンとはならなかった。日本代表にも招集される井上だが、渋谷の強力なインサイド陣に割って入って出場時間を勝ち取るまではいかなかった。なお、ジョーンズとは引き続き交渉すると発表している。

三遠ネオフェニックス

自由交渉
半澤凌太
根來新之助
大宮宏正

ルーキーシーズンとなった半澤は45試合の出場で11分43秒のプレータイム、今シーズン加入の根來は41試合の出場で6分4秒、大宮は昨オフに大野篤史ヘッドコーチと共に千葉Jから移籍してきたが、わずか1試合の出場に留まった。

シーホース三河

退任
鈴木貴美一ヘッドコーチ
リーグ全体に今週一番の衝撃を与えたニュース。1995年から過去28シーズンに渡り、三河で指揮を執っていた。今シーズンは27勝33敗で中地区5位の成績で、2シーズン続けてチャンピオンシップ進出を逃していた。

自由交渉
細谷将司
三河では2シーズン目となった今シーズンは59試合に出場し11分6秒の出場時間で2.9得点0.9リバウンド1.1アシスト。16試合で先発を務めたが、出場時間と得点はキャリアの中でも最も少なくなってる。

ファイティングイーグルス名古屋

自由交渉
葛原大智
ストックマンJr.ケドリック
宮本一樹
林瑛司

チームとしてB1昇格のシーズンで、B1経験者の葛原とストックマンJr.に期待がかかったが共に長くの出場時間は勝ち取ることができず。ルーキーシーズンとなった宮本もビッグマンとしてインサイド陣が欠場時に奮闘したものの、ローテーションに定着できなかった。

京都ハンナリーズ

契約継続
ロイ・ラナ ヘッドコーチ

今シーズン日本で初めて指揮を取ることになったが、22勝38敗で西地区7位。上位チーム相手にもあと一歩というところまで追い詰める試合も多く、戦績以上の奮闘を見せたシーズンとなった。育成年代の指導経験も高いレベルで豊富なため、今後の京都の躍進に期待がかかる。

小西聖也

シーズンが進むにつれて出場時間を伸ばし、飛躍のルーキーシーズンを送った。的確なゲームコントロールとアシストでチームに貢献。ディフェンスやリバウンド、ルーズボールなど球際の奮闘も目立ち、流れを作るガードとして来シーズンも京都を引っ張っていくだろう。

自由交渉
小室昂大
久保田義章
益子拓己

ルーキーシーズンだった小室は多くの出場時間を獲得できず。久保田は昨シーズン終盤から先発に定着し、今シーズンもエースガードとして得点やアシストを量産した。咋オフは自由交渉リストに載ってから契約継続となっている。益子は特別指定選手として1月から活動していた。なお、久保田と益子とは引き続き、交渉すると発表している。

大阪エヴェッサ

自由交渉
星野零志
カイル・ハント
アイラ・ブラウン

ルーキーシーズンだった星野は4試合のみの出場に留まった。大阪2シーズン目となったハントは出場時間の減少もあり、軒並みスタッツを落とすシーズンだった。大ベテランにして全試合に出場しチームの中核を担ったブラウンだが、自由交渉となり貴重な帰化選手としてどこに活躍の場を求めるのか注目が集まる。

広島ドラゴンフライズ

自由交渉
柳川幹也(22-23シーズンは奈良へ期限付き移籍)
井手拓実(22-23シーズンは大阪へ期限付き移籍)

チャンピオンシップを戦っている広島は、他チームへ期限付き移籍していた2選手の退団を発表。若くて才能のある2選手だが、広島に戻ることなく新天地に活躍の場を移す。