JJデリック

コーチ経験はなく、引退後は『ESPN』の人気アナリストとして活躍中

ラプターズが新ヘッドコーチ候補として、元NBA選手で人気アナリストのJJ.レディックと面談を行ったと『ESPN』が伝えている。今シーズン終了後、ラプターズは2019年のNBA制覇を含む5シーズンに渡って指揮を執ったニック・ナースが退任し、現在は後任探しを行なっている。

また『ESPN』はレディック以外の候補者として、ウォリアーズのケニー・アトキンソン、バックスのチャールズ・リー、サンズのケビン・ヤング、スパーズのミッチ・ジョンソン、キングスのジョディ・ヘルナンデス、グリズリーズのダーコ・ラジャコビッチといった他チームのコーチングスタッフも挙げている。他にもWNBAラスベガス・エイシーズのベッキー・ハモン、今シーズンはラプターズのアシスタントだったエイドリアン・グリフィンの昇格なども検討している模様だ。

上記のメンバーと違いレディックにはこれまで指導者の経験がない。ただ、知名度やスター性に関しては他の候補者を凌駕している。名門デューク大では1年生から主力の役割を担い、特に3年、4年時には1試合平均20得点以上を挙げるエースとして活躍した。その後、2006年ドラフト全体11位指名でマジックに入団するとバックス、クリッパーズ、セブンティシクサーズ、ペリカンズ、マーベリックスを渡り歩き2021年に引退した。NBAでは大学時代のように中心選手とはならなかったが、15年間に渡ってプレーし、キャリア通算で940試合出場、平均12.8得点、3ポイントシュート成功率41.5を記録している。

引退後、レディックは2021年11月から『ESPN』のアナリストに就任し、聡明なコメントぶりで活躍している。そして、現役時代の2016年から開始した自身のポッドキャスト番組『The Old Man and the Three』は多くの視聴者を獲得する人気コンテンツとなっている。このようにメディア界で大きな成功を収めているレディックが、下積みなしにいきなりヘッドコーチになったら大きな話題を呼ぶだろう。過去にはスティーブ・ナッシュが同様に未経験からいきなり指揮官へと抜擢されたが、就任3年目となった今シーズン早々に解任されているのは記憶に新しい。

現時点でのレディックはあくまで候補者の1人でしかない。ただ、この華麗な経歴と知名度を持つレディックがヘッドコーチに就任した場合、コート内外で大きな話題となることは確実だ。