Bリーグ

B2のポストシーズンは5月5日に開幕!

アルティーリ千葉(自地区1位-2地区間1位/47勝13敗/西6位)vs青森ワッツ(ワイルドカード下位/28勝32敗/東5位)
B2昇格初年度ながらリーグ最高勝率を記録してプレーオフに進出したA千葉。Bリーグでも実績十分なレオ・ライオンズとイバン・ラベネルに加えて、エース級の活躍を続けるブランドン・アシュリーは強力で、さらに外国籍選手だけでなく得点力がある日本人選手を擁していることも強みとなっている。特にフィニッシャーにパスを供給する杉本慶のプレーメークには最注目だ。3月25日の青森との対戦では、フルメンバーにも関わらず確率良くフィールドゴールを許して敗れているため、引き締めて臨みたい。

過去2シーズンを合わせても12勝のみだった青森だが、創立10周年の大改革が功を奏し初のプレーオフ進出を遂げた。今回プレーオフ進出チームの中では唯一B1ライセンスの交付を受けていないチームとなるが、コート外のことは忘れ、チャレンジャーとしてプレーオフをかき回して欲しい。平均失点はリーグの中でも低く、勝利した試合の多くは80失点以内に抑えているため、A千葉の強力なオフェンスをどれだけ食い止められるかが鍵となるだろう。

長崎ヴェルカ(自地区2位-2地区間2位/43勝17敗/西2位)vs熊本ヴォルターズ(自地区3位-2地区間1位/35勝25敗/西3位)
3ポイントシュートを得点源に圧倒的なオフェンス力で勝ち星を稼いだ長崎。ハイペースなチームにも関わらずターンオーバーが少なく、隙のない脅威のオフェンスを展開する。2桁得点できるポテンシャルのある選手は多いが、中でも稀代のオールラウンダー、マット・ボンズのパフォーマンスは勝敗に大きく影響するだろう。熊本とは今シーズン3勝1敗と勝ち越しているものの、敗れた試合では3ポイントシュートを高確率で決められ、フリースローを26本も与えてしまったため注意が必要だ。

シーズン終盤に絶対エース、テレンス・ウッドベリーの欠場があったものの勝ち星先行で乗り切った熊本。ウッドベリーのプレーオフ出場は不透明だが、エース不在でも戦えるチーム力を築き上げているため全員のハッスルに期待したい。ベンジャミン・ローソンが最終盤で負傷したものの、レギュラーシーズン最終節で復帰できたのは好材料だろう。直接対決で長崎に勝利した試合では田渡凌がシーズンハイの20得点を挙げる活躍を見せたため、再び長崎キラーになれるかに注目だ。

越谷アルファーズ(自地区2位-2地区間1位-45勝15敗/東2位)vs西宮ストークス(自地区3位-2地区間2位/29勝31敗/東3位)
チームディフェンスとリバウンド力で勝ち星を積み重ねてきた越谷。昨シーズン、昇格を目の前で逃した悔しさをこのプレーオフで晴らせるかに注目。オフェンス面では外国籍選手だけでなく、松山駿や長谷川智也の3ポイントシュートにも期待したい。西宮の起点となり得点力もある道原紀晃や綱井勇介をどう抑えるか、またジョーダン・ハミルトンを自由にプレーさせないディフェンスができるかもポイントになる。西宮もリバウンド力のあるチームのため、ゴール下の攻防からも目が離せない。

最長4連勝となかなか波に乗れないシーズンだったが、上位チームからも勝利を挙げるなど奮闘も目立った西宮。2ポイントシュートやフリースローでの得点割合が高いチームであるため、インサイド陣のパフォーマンスが鍵を握る。ディフェンス面も同様で越谷のアイザック・バッツやジャスティン・ハーパーに簡単にやられないよう、トレイ・ポーターやジガ・ディメッツの奮起に期待したい。リーグの中でもターンオーバーが多いため、堅実なオフェンスを展開できるか注目だ。

佐賀バルーナーズ(自地区1位-2地区間2位/45勝15敗/西1位)vs福島ファイヤーボンズ(ワイルドカード上位/28勝32敗/東4位)
エースのレイナルド・ガルシアが2月から2カ月弱に渡って欠場となったものの、西川貴之やチェイス・フィーラーが奮闘を見せて連勝を続けた佐賀。5連敗も経験したが、緊急事態をチーム力の底上げに変えられたのはシーズンを通じて見れば吉と出るだろう。福島の強力なインサイド陣に対抗するためにも満原優樹やファイパプ月瑠のゴール下での踏ん張りは不可欠と言える。昨シーズンのB1でファイナルまで駒を進めたフィーラーや満原の経験がどう生きるのか注目だ。

シーズン序盤や終盤に連敗を喫したものの、どうにかワイルドカードに滑り込んだ福島。チーム改革の成果をプレーオフで示していきたい。ディフェンス力で勝ってきたチームではあるが、オフェンスが滞ることもあるため、40分間通じてパフォーマンスを発揮できるか。特にリーグで1番失点が少ない佐賀の強固なディフェンスを攻略するためにも、得点源である3ポイントシュートをいかに良い形で打てるかが鍵となる。試投数も多く成功率も高いジョシュ・ハレルソンがキーマンとなる。