千葉JとA東京が約半年ぶりに激突、ライバルに勝利してCSへ弾みをつけたい
群馬クレインサンダーズ(26勝30敗/東5位)vsファイティングイーグルス名古屋(22勝34敗/西6位)
前節の群馬は、トレイ・ジョーンズの欠場も影響し千葉ジェッツに連敗。第1戦では最終クォーター、第2戦では第2クォーターで得点が伸びず差をつけられたが、それ以外の時間帯では優位に試合を進めることができた。直近の4連敗はいずれも80失点以上を喫しているため、ディフェンスのステップアップが望まれる。ディフェンスの意識が高いFE名古屋に対し、オフェンスが滞った時にどれだけディフェンスで奮闘できるかがポイントとなるだろう。
前節のFE名古屋は、名古屋ダイヤモンドドルフィンズと1勝1敗に。第2戦は19点差を逆転して、『名古屋ダービー』を勝利で締め括った。最終クォーターでは、野﨑零也が3ポイントシュートを4本決める活躍で逆転の立役者に。かつて群馬のB1昇格に貢献した野﨑が、凱旋試合で成長した姿を見せてくれることに期待したい。さらに、ここのところ好調なジョナサン・ウィリアムズや、前節に8試合ぶりとなる2桁得点を記録したアンドリュー・ランダルなど、チームとして上向きな要素も多い。
千葉ジェッツ(50勝6敗/東1位)vsアルバルク東京(42勝14敗/東2位)
群馬と対戦した前節の千葉Jは、第1戦は最終クォーターで大逆転、第2戦は第2クォーターで34得点を挙げる大爆発と、勝負強さを見せて連勝した。勝利したものの第1クォーターからビハインドを背負う展開となったため、今節は試合の入りからディフェンス強度を上げていきたい。A東京とは1勝1敗で終えた第2節以来、約半年ぶりの対戦となる。チャンピオンシップ進出順位1位は確定しているが、地区上位対決に勝利して今後に弾みをつけたいところ。
前節は、強固なディフェンスで仙台89ERSを2試合とも60点台に抑えて連勝したA東京。しかし、ターンオーバーも多く犯したため、今節は修正して臨みたい。今節は、リーグで最も成功数が多い千葉Jの3ポイントシュートに対するディフェンスが鍵となるだろう。いかに連動してタフショットにさせられるか注目だ。今節よりデイニアス・アドマイティスヘッドコーチが復帰するため、チャンピオンシップに向けたパフォーマンスを見せてくれることに期待したい。
三遠ネオフェニックス(22勝34敗/中6位)vs新潟アルビレックスBB(11勝45敗/中8位)
前節は川崎ブレイブサンダースから勝利をもぎ取った三遠。金丸晃輔が今シーズン2度目の20得点以上と活躍したのは好材料だ。ニック・ファジーカスが欠場とはいえ、後半31失点に抑えたディフェンスを今節も発揮できるか注目。前節、絶好調だった新潟のロスコ・アレンを自由にプレーさせないことがポイントとなる。まずは、バックコート陣が前線からプレッシャーをかけて新潟のリズムを崩していきたいところ。フィジカルでアドバンテージが取れるサーディ・ラベナからうまく展開を作りたい。
連敗すれば降格決定と崖っぷちに立たされた前節の新潟だったが、富山グラウジーズに連勝して残留圏まで2ゲーム差とした。首の皮一枚で繋がったものの、連敗は許されない状況であることは変わらない。アレンの獅子奮迅は言わずもがな、他の選手も役割を全うして勝利をつかんでおり、今節も同等以上のエナジーが必要だ。三遠はどこからでも得点を狙える隙ないオフェンスを展開してくるため、対抗するには全員でしっかりディフェンスを遂行する意識が重要だ。勝利してホーム開催の最終節に望みを繋ぎたい。
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(39勝17敗/西4位)vs京都ハンナリーズ(21勝35敗/西7位)
コティ・クラークの負傷退場も響き、前節はファイティングイーグルス名古屋に大逆転負けを喫した名古屋D。徐々に戦力が戻ってきていたが、再び張本天傑が欠場するなどチーム力が問われる戦いが続く。クラークがいない中でも、アラン・ウィリアムズが20得点19リバウンドの活躍を見せる好材料もあった。逆転された前節の第2戦では、後手に回り連続得点を止められない時間帯があったため、まずはディフェンスとリバウンドの意識を高く持って臨みたい。
今シーズンは上位陣相手に何度も惜しい試合をしながら勝利に繋げられなかった京都だったが、前節は島根スサノオマジックから白星を奪取した。インサイドの要であるシェック・ディアロが第3クォーターでファウルアウトする緊急事態となったが、全員で最後まで我慢して勝利をつかんだ。この良い流れを継続して、今節も名古屋D撃破に臨みたい。前節で勝利した一因であるリバウンドが今節も獲得できるかが鍵となる。タフショットにさせたところから、全員でディフェンスリバウンドを取りに行く意識が重要だ。
サンロッカーズ渋谷(25勝31敗/中4位)vs横浜ビー・コルセアーズ(33勝23敗/中2位)
前節のSR渋谷は、琉球ゴールデンキングスにあと一歩のところまで追い詰めたものの惜敗した。フィールドゴール成功率の高さなど、琉球を相手にしてもオフェンス面での良さが見えたため、今節はリバウンドとディフェンスのステップアップを期待したい。特にリバウンド力のある横浜BCにインサイドで対抗できるかが勝敗を左右する。石井講祐の2試合連続2桁得点を筆頭に3ポイントシュートが効果的に打てており、今節も内外とバランスよくオフェンスできるか注目だ。
前節、待望の河村勇輝が復帰した横浜BCだったが、シーホース三河との第2戦でダバンテ・ガードナーを最後まで止めることができず黒星を喫した。しかし、バックコート陣のディフェンスのハッスルなどチームの練度は上がってきているため、チャンピオンシップに向けて弾みをつけたい連戦に。前回のSR渋谷との対戦ではディフェンスがハマった上、フリースローを37本獲得して勝利しており、今節もしっかりインサイドを攻められるかがポイントとなる。
富山グラウジーズ(12勝44敗/中7位)vs川崎ブレイブサンダース(38勝18敗/中1位)
降格圏を抜け出すチャンスだった前節の新潟戦で連敗を喫した富山。まだまだ残留の可能性は残っているため、残り4試合にかける。前節の第2戦ではジョシュア・スミスが欠場となり、今節も出場は不透明のためチーム力が試される。特にスミスが欠場となればリバウンドでの奮闘は不可欠と言える。マイルズ・ヘソンやノヴァー・ガドソンはオールラウンドなプレーができる選手ではあるが、層の厚い川崎に対抗するためにも日本人選手の活躍にも期待したい。
前節の川崎は、第1戦は藤井祐眞の活躍もあり勝利したものの、第2戦ではファジーカスの欠場も響き三遠に敗戦した。ファジーカスのいない時間帯に機動力を生かしたバスケをリズム良く展開できるかが、チャンピオンシップに向けた課題となるだろう。3月22日の対戦では、富山から23本のターンオーバーを誘発して勝利したため、今節も富山の強力な外国籍選手をシャットアウトするディフェンスをできるかが鍵となる。決死の覚悟で臨む富山を地区チャンピオンとしてどう迎え討つか注目だ。