ワールドカップ

地域制の観点から、残りの2チームはブラジルとフィンランド?

4月21日、FIBA(国際バスケットボール連盟)が4月29日にフィリピンで開催されるワールドカップ2023抽選会を前にポット分けを発表した。それと同時にFIBA公式YouTubeチャンネルで公開された抽選会のシステムを見ると、日本はグループEでスペイン、ブラジル、フィンランドと同組となる可能性が高いことが分かった。

抽選会を前にFIBAは全32チームを8つのシードに分割。これは最新の世界ランキングに基づいているが、開催国のフィリピンは優遇されランキング1位のスペイン、2位のアメリカ、3位のオーストラリアと共に第1シードに組み込まれた。一方、日本には優遇措置はなくランキング通りの第7シードに入った。そして、第1シードがポット1、第2シードがポット2とそれぞれ割り当てられ、日本はポット7に入った。

抽選会の説明動画によると全8つのグループの内、グループAからDがフィリピン、グループEとFが沖縄、グループGとHがインドネシアを舞台とする。そして、グループA、C、E、Gについては、ポット1、3、5、7から、残りのグループB、D、F、Hは、ポット2、4、6、8から選ばれる。

この時点で日本はグループEに入ることが決定した。気になるのはグループEに入るポット1のチームだが、フィリピンとアメリカはすでにフィリピンでグループリーグを戦うことが決まっているので入らない。また、グループリーグは地域性が考慮され、アジア&オセアニア、アフリカ、アメリカ大陸のチームは、それぞれのグループに1チームのみ、ヨーロッパは各グループに1チームか2チームとなる。この地域性の考え方から、オーストラリアは日本と同組にならないので、グループEのポット1はスペインとなる。

また、ポット3(ギリシャ、イタリア、ドイツ、ブラジル)の説明において、公式動画では欧州の3カ国はスペインと同じグループにはならないと述べられているため、消去法でブラジルがグループEに入ることに。さらにポット5(イラン、ドミニカ、フィンランド、ニュージーランド)を見ると、イランとニュージーランドは日本と同地域のため除外となり、さらにドミニカはブラジルと同じアメリカ大陸のため除外。その結果、ポット5でグループEに入るのはフィンランドとなる。

現在の抽選会のルールに則るとスペイン、ブラジル、フィンランドの3チームが日本と同じグループEに入る可能性は大きい。