一時サンズが2桁リードも、パウエルの奮闘で1ポゼッションゲームに

現地4月20日、サンズ(西カンファレンス4位)vsクリッパーズ(同5位)のプレーオフファーストラウンド第3戦が行われた。

第1クォーターだけで13得点を挙げたデビン・ブッカーを筆頭にサンズが得点を重ねると、クリッパーズも3ポイントシュートで対抗し、27-27と互角で最初のクォーターを終える。第2クォーターに入ると、開始早々にブッカーが難しい体勢から勝ち越し弾に成功。残り3分には、ケビン・デュラント、クリス・ポール、ブッカーによる3連続3ポイントシュートでクリッパーズを突き放す。クォーター終盤にノーマン・パウエルの連続得点で反撃されたが、デュラントのプルアップなどでリードを保ち、54-51とサンズがリードして試合を折り返した。

第3クォーター序盤にはブッカーとパウエルが3ポイントシュートを決め合い膠着したが、ターンオーバー奪取からファストブレイクに成功したサンズが少しずつリードを広げていく。残り5分にインサイドアタックで相手のファウルを誘発したディアンドレ・エイトンのフリースローで点差を2桁に乗せると、ブッカーのバスケット・カウントなどでリードを保ち、94-85で最終クォーターへ。

第4クォーターに入ると、テレンス・マンやボーンズ・ハイランドなどベンチメンバーの得点が続いたクリッパーズが徐々にサンズの背中をとらえ始める。残り5分にパウエルの36点目となる3ポイントシュートで7点差まで迫ると、残り1分44秒にここまで28得点をマークしていたラッセル・ウェストブルックがリバウンド争いからトーリー・クレッグのファウルを誘発し、フリースローを獲得。2本ともきっちり沈めて、ついに3点差に。

クリッパーズのスモールラインナップに苦戦して点差を縮められたサンズは、ウェストブルックにフリースローを与えたクレッグがすぐさま3ポイントシュートを決め返す。その直後、レイアップを狙ったウェストブルックのボールをはじいて失点を防いだブッカーが、力強いアタックからバスケット・カウントを奪いリードを9点に。その後、ファウルゲームで得たフリースローを確実に沈め、129-124のハイスコアリングゲームを制した。

サンズは45得点を挙げたブッカーを筆頭に、先発5人が2桁得点を記録し、シリーズを2勝1敗とした。クリッパーズはエースのカワイ・レナードをケガで欠きながらも、先発を務めたパウエルが42得点と気を吐き、ウェストブルックが30得点と奮闘したが、あと一歩届かなかった。