ハーデンとクラクストン、ともに中心選手が退場となるアクシデント
プレーオフファーストラウンド、セブンティシクサーズvsネッツの第3戦。第3クォーターを35-18とし、後半の大部分を支配したネッツだったが、勝負どころで失速すると、残り8秒に同点を狙ったスペンサー・ディンウィディーのレイアップがジョエル・エンビードのブロックショットに阻まれ、97-102で敗れた。
ネッツはあえてリバースシュートを狙ってしまうなどゴール下で待ち構えるエンビードの存在が気になり、インサイドの得点が伸び悩んだ。また、ディフェンスでは積極的にエンビードへダブルチームを仕掛けるが、うまくかいくぐられてしまい、オフェンス優位な状況を作られ、47-58と2桁のビハインドを背負って前半を終えた。
だが、後半に入ると、ゲームハイの26得点を挙げたミケル・ブリッジズが3ポイントシュートにプットバックダンク、フローターと7連続得点を挙げて反撃を開始。ターンオーバー奪取からキャメロン・ジョンソンの3ポイントシュートに繋げるなど攻守が噛み合い、約4分間で17-3と一気に走り逆転に成功した。
さらにネッツの4点リードで迎えた残り13秒には、ジェームズ・ハーデンがドライブの際に、ロイス・オニールの股間を故意に叩いたとし、フレイグラントファウル2の判定を受けて退場となった。
こうしてネッツに追い風が吹いていたが、最終クォーター残り9分を切った場面でダンクを決めたニック・クラクストンがエンビードを挑発した行為で2度目のテクニカルファウルとなり退場となってしまう。ここまでエンビードを抑えつつ、18得点を挙げていたインサイドの要を失ったネッツはここから徐々に失速していった。
そして残り44秒、タイリース・マクシーにステップバックスリーを決められ、第3クォーター以来となる逆転を許すと、残り8秒に同点を狙ったディンウィディーのレイアップがエンビードのブロックショットに阻まれ接戦を落とした。なお、第2戦に続き、渡邊雄太にプレータイムは与えられなかった。