デビン・ブッカー

クリス・ポールの「そればかりやってる」の指摘に「そういう世代だから(笑)」

カワイ・レナードは38得点を記録した初戦に続いて強力にチームを牽引し、31得点を挙げた。勝負どころのリバウンドで違いを作り出したラッセル・ウェストブルックは、初戦と同じようにエナジー全開で、この試合ではシュートも決まって28得点を挙げた。それでも、第2戦ではそのクリッパーズをサンズが上回った。

ケビン・デュラントが25得点6リバウンド5アシストとオールラウンドな能力を発揮し、クリス・ポールが16得点8アシスト、ディアンドレ・エイトンが14得点13リバウンドとこの2人のツーメンゲームが強力な武器となった。そしてデビン・ブッカーはフィールドゴール22本中14本の38得点とスコアラーぶりを存分に発揮。それだけではなく9アシストとプレーメーカーとしての才能も発揮し、勝利の立役者となった。

サンズは立ち上がりこそインテンシティでクリッパーズに劣り、チームプレーも噛み合わず。それでもブッカーとデュラントを中心に前半ラストの11ポゼッション中10ポゼッションで得点し、最後はブッカーの同点3ポイントシュートで前半を締めた。そして後半早々に逆転し、クリッパーズを圧倒するまでの勢いこそなかったが、最後まで集中を保ち、足を動かし続けて常にリードを守り、123-109で勝利した。

ブッカーは「第2クォーターを良い形で終えたこと。その勢いを持ち続けて第3クォーターに入れたことが大きかったと思う。もちろん前半から良いプレーができれば最高なんだけど、毎回そう上手くはいかない。そこでゲームを落ち着かせて、立て直せたのが良かった」と試合を振り返る。

クリス・ポールは、自分やブッカー、デュラントに注目が集まる中で、この日に5本の3ポイントシュートを決めて17得点を挙げたトーリー・クレッグを名指しで称賛した。「今日はクレッグがほぼすべてのビッグショットを決めてくれた。相手チームが6点差に迫ったところでの3ポイントシュートだったり、すごく良いタイミングで重要なシュートを決めてくれた。これはこのシリーズで大きな意味を持ってくると思う」

初戦ではクリッパーズの良さばかりが目立つ完敗を喫したが、そこから何を考えて過ごしたかと質問されたブッカーは「良い気分じゃなかったけど『コール・オブ・デューティー』で気分転換した」と笑顔で答えている。一緒に会見に出ていたポールが「そればかりやってる」とツッコミを入れたが、ブッカーはうれしそうに「そういう世代だからね」と語った。

プレーオフでの黒星スタートはプレッシャーのかかる状態だが、ブッカーはそれも難なく乗り越えている。シーズン途中に加入したデュラントにケガがあったことで、サンズはベストメンバーで戦った機会がまだ少なく、プレーオフでも試合をこなせばこなすだけ連携は向上していくはず。第2戦でブッカーとポールがプレーメークをシェアして、チームで戦えたのは大きな前進と言える。